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乳がん体験記 佐藤さん編⑥乳房再建手術までの道のり

 

 

この記事は「[乳がん体験記 佐藤さん編⑤]乳がんの手術後の放射線治療」の続きです。
……..体験記事はここから

手術後半年間は1カ月毎に検診が続きました。その後は2か月に1回、3か月の1回と徐々に検診の期間が延びていきました。検診は医師の問診と触診、半年ごとの血液検査、1年に1回マンモグラフィ検査とCT画像検査をしています。これは死ぬまで続くようです。

検診時に手術をしてくださった担当医師に「切除した部分が痛い」と訴えましたが、医師は「傷は治っているから痛いはずがない」と心無い回答を繰り返したので、私は我慢ができなくなってしまい、看護師さんに相談しました。

そうしたら、「通院する曜日が合わないことにして他の曜日に来院すればいいですよ」とアドバイスをもらって担当医師を変えてもらいました。今度の医師は大学病院からきている研修医でした。「研修医で大丈夫かな??」と少し不安を覚えましたが、私の方では決めることができないのと初めの担当医よりはマシだと思い、諦めました。

病院に通っている以外にしていたことは、取ってしまった胸をブラジャーで補正することと乳房再建について考えることです。健康な方の胸はFカップで、手術した胸がBカップと左右差が大きくなってしまったので、ワコールの乳ガン患者用のブラジャーを1個と左右バランスを簡易に合わすためのパッドを買ってみました。

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ghghghgh ブラジャーはビーズ(ビーズクッション)を乳房のなくなった部分に合わせて入れていくタイプです。パッドにはブラジャーと同じビーズが入っているのですが手持ちのブラジャーで使うと飛び出してしまうので、あまり使っていません。ブラジャーにはパッドだけではなく、冬は切除した部分が冷えて痛くなるのでカイロを入れて温めなくてはいけませんでした。

あくまで、ブラジャーでの補正は医師からの乳房再建の許可が出るまでの2年間の繋ぎです。2年間は再発の恐れがあっため、放射線治療をしていたので、乳房再建を出来なかったのです。

その当時は乳房再建が保険適用でなかったために乳房再建手術の例が少なかったが、夫は再建手術することを希望に生きている私のために東京の病院など調べてくれていました。さすがに大阪から東京に通院するのは大変なので大阪の美容整形外科で手術することも考えていましたが、待っている間に乳房再建が保険適用(2013年7月より厚生労働省のより健康保健適用)になり、選択肢が多くなりました。

そして、こうしているうちにやっと再建手術ができる2年が経ちました。2年経ったとき、担当医師に乳房再建をしたい旨を伝えると衝撃的な言葉が……
「うちの病院の形成外科にまわしますね。」
「・・・・・・」

私は手術した大阪府立成人病センターの形成外科で乳房再建をしていることを知りませんでした(だから、色々な病院を探していたわけですが)。

医師からは手術前に乳房再建についての説明はなかったので、形成外科はないものだと思っていました。さらには乳ガン切除手術と同時再建も可能だったことも教えられたのですが、そのことも全く知らされていませんでした。

自分が勉強不足だったのかなと思いますが、なぜ医師(一番最初の担当医)は一言でも「再発のリスクはありますが、再建手術はすぐにでも可能です」と言ってくれなかったのかと疑念を抱いてしまい、結局、違う病院で再建手術を行なうことにしました。

私が手術前に手術と同時に再建手術ができることを聞いていたとしても、恐らくやっていないと思いますが、選択肢を示しても良かったのではないかと今でも思っています。

再建する病院が決まったら紹介状を書いてくれることになり、それから毎日のようにサイトで体験談を読むのですがインプラント式の再建手術だと「胸が冷たく、硬くなる」「再建した胸は垂れないために数年後、左右の差が大きくなり再手術する必要」などの問題を知り、自分の組織で乳房再建できないかと考え始めました。

自家組織で乳房再建する場合は、お腹かお尻の筋肉と脂肪を切り取って乳房にするのが一般的ですが、自家組織を利用した乳房再建手術をした人のブログが少ないうえに成功して満足している方は見当たらず参考にならなかった。やはり保険適用になって間もないこともあり、乳房再建を考える人が少なかったのだと思います。今なら沢山のブログなどがあって参考になって羨ましいです。

調べた結果、ナグモクリニックで脂肪を培養して豊胸手術があることを知りましたが、美容整形では入院はないことを知り怖くて諦めました。

お医者さんに知り合いもいなかったこともあり、ダメもとでクレジットカード会社の健康相談サービスに電話をかけて聞いてみることにした。

すると数時間後に電話があり自家組織で乳房再建ができる病院2カ所、関西電力病院と府中病院の住所と電話番号を教えてくれたうえ、通院中の病院に紹介状をもらう方法などを教えてくれました。クレジットカード会社の健康相談サービスがここまで親切だとは思っていませんでした。ダメもとでクレジットカード会社に電話をかけて本当に良かったと今も思っています。

通いやすさ、病院施設の新しさ、形成外科の医師をじっくりと調べて関西電力病院に行くことに決めました(このじっくりと調べることがガン宣告をされた直後はできませんでした)。

そして、通院中の大阪府立成人病センターに電話を入れて紹介状がほしいと担当医師に伝言をお願いすると、すぐに紹介状を取りにくるようにと電話がありました。担当医師が転勤してしまうことになったために急いで手配をしてくださったようでした。

…………….体験記事は終わり

続きは

「乳がん体験記 佐藤さん編⑦乳がんの乳房再建手術の術前検診」

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