西田敏行さんが出演している肺炎球菌ワクチンのCM見たことありますか?
「肺炎は日本人の死因の第3位です。その中の95%が65才以上です」
悪く要約すると「老人の皆さん、肺炎球菌ワクチンを打たないと肺炎で死ぬよ。自治体から助成金が出るから65才になったら肺炎球菌ワクチン打ちなさい」という脅迫のようなCMです(笑)
多くの老人が肺炎で死んでいるのは事実ですが、ほとんどが肺炎球菌ワクチンでは防げない肺炎です。
それは誤嚥性肺炎と言います。
この肺炎は食べ物が間違って気管に入り、それが原因で肺に口内細菌などが入り込んでしまうことで起きる肺炎です。
この誤嚥性肺炎が肺炎全体の96%というデータもあります(70%や80%など色々なデータがあります)。
つまり、4%の肺炎しか肺炎球菌ワクチンでは防げません。
「4%でも肺炎球菌などが原因で死ぬ人がいるんだから、ワクチンを打ちたい」という人は打ってください。
でも、肺炎球菌ワクチンで防げると謳っているのは90種類以上いる肺炎球菌の中の23種類だけです。
他の67種類には効果なし。
もう一つ肺炎球菌ワクチンの効果を疑問視する根拠があります。
元国立公衆衛生院疫学部感染症室長 母里啓子医師が
「肺炎球菌は喉や鼻にいる常在菌で、肺炎球菌ワクチンで血中に抗体を作っても喉や鼻から追い出せません。」
「肺炎球菌が原因で髄膜炎や敗血症になるのは免疫が極端に落ちている時で元気な人には悪さをしません。免疫が落ちている人にワクチンを打てばいいかといえばそれも違います。そのような人に打っても抗体は作られにくいです」
と言っています。
肺炎球菌ワクチンの効果を疑問視しているのは母里啓子医師だけではありません。
さとう内科循環器科医院の院長も肺炎球菌ワクチンの効果に疑問を感じています。
「肺炎球菌ワクチンは肺炎対策にはなりません」とはっきり言っています。
気管支肺炎を繰り返す患者さん、慢性気管支炎の増悪を繰り返す患者さん、気管支喘息の患者さんなどに肺炎予防の目的で注射しておりました。私の20例ぐらい経験では、「是非とも必要なワクチン」という実感は得られませんでした。
高齢者の入院を減らしたというような報告のあることは知っております元気な高齢者がワクチンの接種を望んでいらっしゃいます。こういう方には不要です。高齢者が肺炎になるのは「誤嚥」が大きな原因であり、これはワクチンでは改善のしようがないのです。さらには加齢による免疫機能の低下、栄養状態の悪化により肺炎にかかりやすくなります。
これらもワクチンでは改善のしようがありません。また、高齢者の肺炎の起因細菌は、肺炎球菌だけではありません。
連鎖球菌、肺炎桿菌(クレブシエラ菌)、ブランハメラ菌、緑膿菌、腸球菌、レジオネラ菌などなど。ですから、このワクチンは、たとえば高齢者の肺炎の原因が10あるとしたら、その一つの対策でしかないということです。
おそらくその一つにもならない。さとう内科循環器科医院より引用
肺炎球菌ワクチンを打つ前にやることがあるんです。
肺炎で亡くなる人のほとんどが誤嚥性肺炎なんだから、口腔ケアをやる方が先です。
誤嚥性肺炎は食べ物が間違って気管に入り、それが原因で肺に口内細菌などが入り込んでしまうことで起きる肺炎と言いましたが、この細菌を減らせば誤嚥性肺炎のリスクが低くなります。
ですので、食後の歯磨きを徹底させて口内細菌を減らす努力をしなくてはいけません(入れ歯を使用している場合は徹底的に殺菌してください)。
また、誤嚥は舌骨を支える筋肉である舌骨筋の衰えからくるので、良く噛んでこの筋肉を鍛えることが必要です。
入れ歯を使っているのであれば入れ歯が合っているか、虫歯の人は治療をして噛める状態になっているかを確認してください。
[追記]
インフルエンザワクチンにも異議ありです。
ぜひ、以下の記事を参考にしてください。
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