「高級霜降り肉」と聞いて、あなたはどのような言葉を思い浮かべますか。
普通は「美味しそう」「高くて食べられない」ですよね。
私の場合は「恐くて食べられない」です。
なぜ、恐くて食べられないのかを説明していきます。
高級霜降り肉を作るために、牛は広い牧場で伸び伸びと育っているイメージがありますが、それは間違いです。
現実は狭い牛舎に押し込まれ、高栄養、高カロリーの飼料をたくさん食べさせられ、運動も出来ない環境で飼育されています(脂肪を貯めて太らせるため、逆に広い農場で運動されては困る)。
人間だって、運動しないで、食べてばかりいれば病気になりますよね。
ですので、このように育てられた牛は内臓疾患、動脈硬化、糖尿病など人間と同じような病気を抱えています(免疫が弱くなっていて、感染症にもかかりやすくなっているので抗生物質を与えられています)。
このような環境に置かれた牛が抱える病気はそれだけではなく、失明(視力低下)もしています。
霜降り肉はサシ(脂肪分)が命ですので、たくさんサシが入るようにビタミンAを与えないようにするのです(ビタミンが多い牧草の代わりに穀物を食べさせる)。
その結果、ビタミンAが欠乏するために牛は失明してしまう。
人間でもビタミンAが不足すると失明します。
ビタミンA欠乏は、開発途上国における子どもの失明の主な原因です。ビタミンA欠乏は、はしか、麻疹、マラリアによる死亡のリスクを高めることがあります。
WFPのサイトより転載
そもそも、霜降り肉を生産すること自体不自然で、筋肉の間に脂肪が入り込むことは本来はあり得ません。
それを無理矢理サシ(脂肪)を入れ込むために牛に無用な負担がかかるわけです。
私は様々な肉を食べるので動物愛護者でもなんでもありませんが、それでもこの現状に怒りを感じます。
怒りと同時に人間の恐ろしさを感じます。
でも、このような状態に牛を追いこんでしまう事に対して悩んでいる生産者がいることも知っているので、一方的に攻めるわけにはいかない。
和牛を百数十頭飼育する県北部の40代の男性農家は「消費者が生産現場の現状を知れば、肉を買ってくれるか分からない」と不安を打ち明ける。
この30年間、和牛を出荷する時、牛の背中に”お神酒”を掛けて送り出してきた。自分が生計を立てられることへの「感謝」。そして、高く売るために不健康な姿にさせる「申し訳なさ」。そうした複雑な感情を、牛を出荷するたびに確かめる。信濃毎日新聞社より
霜降り肉に関して説明してきましたが、それでも食べたいですか。
高級霜降り肉に高い金額を払いたいですか。
病気の肉だから食うなというのも、よくわからない理屈ですがね。
ウィルス性感染症にかかっていて、食べることそのものに問題があるというなら別ですが、
「健康な肉ならいいのか」「どうせ殺すのに、健康に育てる必要はあるのか、肉の味を重視することは間違っているのか」という話になりますし。
そもそも、日本では健康に育てようとするとコスト的にペイできない、という事情があります(牧場の面積自体が足りないんです)。
「霜降りはダメ」と言っても、「多くの畜産業者に廃業させた上で少数の畜産業者に少量生産の健康的でマズイ肉を作らせる」という形式にしかなりようがないのでは?
僕はフォアグラも好きです。
養殖のハマチや鰻も食べます。
全然気にしてません。
てか、今の世の中食い物のリスクとか考えてたら売ってるもの全てやばいですよ(笑)
確かに気にしていたら食べるものがなくなりますね。
コンビニ商品は何も食べられません。全滅です(笑)
私も基本的には長生きしたくないので、好きなものを食べていますよ。
「いただきます」は尊い命をいただくこと。それに対して「感謝」があれば報われると思います。
確かにそうですね。食べられるだけ幸せです。