お酒を飲みすぎると乳癌のリスクが高くなることは多くの研究で明らかになっています。
多くの研究の中から3つ紹介します。
①アメリカ国立癌研究所の研究
30代の女性に関してですが、1週間に5杯以上お酒を飲む人は飲まない人に比べて乳癌になる可能性が8割高かった。
10代や20代に関しては有意な差は認められなかったそうですが、飲酒が乳癌のリスクを高めることは日本乳癌学会も認めています。
日本乳癌学会は以下のように「お酒により乳癌のリスクが高くなることは確実です」と断定しています。
ですので、20代だからといって油断してはいけません。
飲酒により乳がん発症リスクが高くなることはほぼ確実です。しかし,治療後の飲酒が乳がん再発リスクと関係するかどうかについての研究は多くありません。また,その結果も一致していないことから,現時点ではアルコール飲料の摂取が乳がんの再発リスクを高めるかどうかについては結論が出ていません。
ただし,飲酒は今回治療を受けていない乳房の乳がん発症リスクや,他のがんの発症リスクも高めますので,お酒は飲まないか,飲む場合も控えめにすることが大切です。
②米国ハーバード大学の研究
「1日5グラムから9.9グラムのアルコール摂取する女性」と「全く飲まない女性」を比べると前者の方が15%乳癌のリスクが高まります。
1日10グラムから29.9グラムでは20%
1日30gグラム以上では50%も「全く飲まない女性」と比べて乳癌のリスクが増すいう結論が出ています。
ちなみにアルコール20gは
500ml入りのビール1本
180ml入りの日本酒
60ml入りのウイスキーダブル1杯
110ml入りの焼酎
です。
1日5グラムから9.9グラムでも乳癌のリスクが高まるということは少量のアルコールでもアウトです。
③国立がん研究センターの研究
「昔、飲んでいた」「全く飲まない」「月に1日から3日飲む」「1週間にエタノール換算で150g以下酒を飲む」「1週間にエタノール換算で150g以上酒を飲む」のグループに分けて乳癌のリスクを調べました。
「1週間にエタノール換算で150g以上酒を飲む」グル-プは「全く飲まない」グル-プに比べて乳癌リスクが75%高い。
エタノール換算で
ビール350mlは13g
ワイングラス一杯は10g
日本酒1合は22g
焼酎甲類400mlは44g
です。
以上3つの研究を紹介しましたが、乳癌を気にしているのならばお酒は少しでも飲まない方がいいでしょう。
[参考記事]
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