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乳がん治療の抗がん剤で私が被った副作用。脱毛、激しい吐き気、手足の感覚異常など

この記事は30代の女性に書いていただきました。

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 二年前になりますが、乳房に違和感を感じて病院で検査をしてもらったところ、乳がんになっていることが判明しました。私の癌は悪性度の強く、ホルモン治療が無駄な進行性乳がんでした(ホルモン陰性)。ですので、手術前に抗がん剤での治療を行なってから手術を行なう方針が決定しました。

 手術前化学療法としてFEC(抗がん剤を3種類。フルオロウラシル+エピルビシン+シクロホスファミド)を三週間おきに四回、次のクールとしてアブラキサン、ハーセプチンを三週間おきに四回の予定で抗がん剤を入れました

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激しい吐き気、面白いぐらいの脱毛、半端ない倦怠感

 バタバタの中、FEC(抗がん剤を3種類。フルオロウラシル+エピルビシン+シクロホスファミド)の治療が始まりました。まず吐き気止めを先に飲んでから抗がん剤の点滴投与でしたが、ゆっくり時間をかけて点滴を落としていくので三時間もかかりました。

 赤いシクロホスファミドという抗がん剤により尿まで赤くなりました。エピルビシンというカルピスみたいな白濁の抗がん剤は投与した瞬間に口がミントのきつい味がして歯がキーンとなりました。

 看護師さんから説明を受けてからの投与でしたが、難なく過ぎていきました。投与した直後は特に何にも起こらず、何にも不具合も無く、機嫌良く元気に家に帰って、家族に「副作用無さそうで良かった」と言っていたのです。

 ですが、夕飯の支度をしてお風呂に入り、数時間後、急な船酔い状態、本当に突然でした。慌ててトイレに行って激しく吐きました。その後、吐き気止めを処方されていたので飲みましたが、気持が少しマシになる程度、地獄の始まりでした。その晩はトイレで寝ました。待ったなしの激しい吐き気、しかし楽になる時もありその時に少しウトウト寝ましたが、急に吐き気が来るので寝室には戻れませんでした。

 次の日の朝、ステロイドの吐き気止めを処方されていたので飲みました。すると気持は悪いのですが、昨晩のような激しい嘔吐は無くなりました。ですが、食欲がないので、炭酸飲料で紛らわしていました。

 そして初めての抗がん剤から二週間くらい経った頃、体が少しだるくなり出しましたが、動けない訳ではなく子供達が不安がらないように、「負けないぞ!!」と戦っていました。

 ですが、とうとう頭髪の脱毛が始まりました。ウィックは用意していたので、家族以外は誰も気がついていませんでした。脱毛は頭髪だけで無く、鼻毛、まつげ、顔の産毛と..毛とつくものは全て無くなって行きました。よくテレビで見る、ニットの帽子に眉毛のない顔色の悪い、あの状態が自分でした。

 頭髪の脱毛は見事にバサーバサーと番町皿屋敷のように、触るたびに、束になって抜け出しました。怖いような面白い様な自分の髪の毛ではないみたいに毛根からバサーっと抜けるんです。オカルトですよね。恐ろしくなり、昔のEXILEのATSUSHIさんのよう1mm刈りにしました。

アブラキサンとハーセプチン

 やっとFEC(抗がん剤を3種類。フルオロウラシル+エピルビシン+シクロホスファミド)が終わり、次の薬に変わりました。医師には「吐き気はあまり無いよ」と言われて安心していたのですが、又違う副作用があるらしく、私はその時は吐くより辛いことがあるんかなぁ?って感じていました。頭髪も抜けたままですし、何でも来いって気持でしたが……。

 アブラキサンとハーセプチンという抗がん剤は手強い奴でした。しびれ、痛み、味覚障害、肝機能障害、浮腫、便秘が襲ってきました。しびれはずっと続き、足は砂利を踏んでる感じ、手は指全体が感覚がありませんでした。

 神経痛は、アブラキサンやハーセプチンをやっていくうちにどんどんきつくなりました。じっとしていても痛くて、フォークでずっと刺されているような感じと絞られてる痛み、本当に痛かったです。説明できない痛さでした。

[参考記事]
「乳がん体験 南さん編①医師の誤診?実は乳がんだった」

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