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乳がん体験 南さん編①医師の誤診?実は乳がんだった

この記事は乳がんになった30代の女性に書いていただいています。
…………………

親友のお母さんが乳がんで亡くなったのを機に、私も毎年乳がん検診をしてきました。元々、しこりができやすく、毎年のようにかかりつけの産婦人科の先生に
「またしこりがあるけど、乳がんじゃないよ」
と言われ続けていました。

実際に大きくなることもなく、小さくなったり消えたりしていたので、乳腺が詰まりやすいのかな、と自分自身も感じていました。

その年も、また左側にしこりができました。自分でも豆粒程度のものがあると確認でき、産婦人科の先生も
「また、できちゃったね!大きさは5㎜。でも超音波でも乳がんじゃないって確認できたよ。前の人は乳がんだけど、あなたは大丈夫!」
と太鼓判を押してくれました。

先生に、
「なんで左側ばかり、しこりができやすいんですか?体重が増えたから?」とお聞きすると、
「体重は関係ないよ。なんでだろうね。」
と不思議そうな顔をしています。

来年またおいでね、と言われ、ほっとしたのと同時に、
「さっきの方は乳がんなだ・・」
と思ったのを覚えています。

そして、検診から3か月。自分の乳房を触ってみると、まだしこりがある。そして少し大きくなっている・・。でも、先生は乳がんじゃない、って言っていた。だから乳腺が発達しているだけかな、そう感じました。

先生は大きな病院で長く勤めていた方だし、先生がそう言っているんだから、と信じ切っていたのです。そして、私も育児に仕事に家事にと忙しくなり、しこりのことは気になっていてもそのまま何もせずに過ごしてしまったのです。

異変は検診から4か月後から少しずつ起こりました。

まず、ママ友に
「このごろ顔色が悪いよ?体調良くない?」
と聞かれることが多くなりました。

さらに、原因不明の高熱が1週間も続きました。両親にも、「顔がむくんでいると言われ、どこか具合悪いんじゃないの?」と指摘されたこともありました。

でも、乳がんと結びつけることはなかったのです。先生を信じ切っていましたから。きっと忙しすぎて疲れているだけだと思っていたのです。

そのような中、なんとなく、胸を触った時、
「・・・しこりが大きくなっている。明らかにおかしい・・」
直感的にまずい!と思いました。これはただのしこりじゃない、乳がんだ、と。

次の日に産婦人科に行くと、
「この間、なんていったっけ?大きな病院で診てもらって、って言ったっけ?」と先生がおっしゃるのです。

つい、
「先生が1年後の次の定期検診でいいって言ったのでそのままにしておいたんです!」
と言ってしまいました。

先生は慌てた様子で、
「すぐに市民病院に行って検査してもらって」と言いました。

その時、はっきりとわかりました。「私、乳がんなんだ・・」と。どうしよう、どうしたらいいんだろう・・。子供たちのこと、両親のこと、いろいろなことが頭をよぎりました。

家に帰って乳がんに関する情報をインターネットで検索しまくりましたが、乳がんになる原因の何一つ自分には当てはまりませんでした。なんで私なんだろう・・。そう思いながらも、乳がんに関する情報を徹底的に調べて、明日に臨もうと思ったのです。この時、主人にも自分が乳がんかもしれないと言えませんでした。言ったら認めてしまうような気がしたのです。

続きは「乳がん体験 南さん編②乳がん告知の後、ショックで手が震える」

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