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向精神薬の副作用(副反応)のせいで死にたくなりました

この記事は30代の男性に書いていただきました。
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うつ病を患って精神内科を訪ねたのが2014年の5月ゴールデンウィーク明けのこと。今現在も通院していますが、初めに処方された薬がソラナックスです。向精神薬にも様々な種類がありソラナックスは抗不安薬と呼ばれる薬です。安定剤とも呼ばれたりしますが、不安感や緊張感を和らげてくれる薬で、リラックス効果が期待されています。

ただ、私の場合は効果はあまりなく、副作用(副反応)の方が強く出てしまいました。副作用のことを「運が悪いと発現する」「私には起こらない」と勘違いしている人がいますが、副作用もりっぱな薬の作用です。

つまり、「副」なんて表現を使うこと自体が間違いで、「効果効能」の欄に副作用の内容も本来は書くべきなんです。「効果効能」には「良くなる症状」しか書かれていませんが、これは間違えていると私は思っています。

では私がソラナックスを飲んで体に起きた変化を何点か述べてみたいと思います。

①ソラナックスを飲んで30分も経たないうちに、極度の脱力感が続き、ずっと眠っていたい気持ちが増して、服用した最初の頃は布団から全く出ることが出来ない状態が続いていましたこれは3年前に薬を飲み始めてからずっとです。朝起きても体がふらついてしまい、思うように動かないので母の力を借りて無理やり起きるという生活が続いていました。

他の向精神薬と同じで脱力感や眠気が起きやすいのが、ソラナックスの副作用なので、車やバイクなどの運転や高所作業をする際には注意が必要です。

②ソラナックスを飲んだ後はベットの上で「死」についてずっと考えてしまっていて、不安感や緊張感を和らげるどころか増している感じがしていました。しかし、時間が経つとある程度、この感情は薄まります。

ホイットニー・ヒューストンさんが自殺した時にも、この薬を飲んでいたと報道されていますので、私と同じ副作用が出ていたと想像できます。アルコールと一緒にソラナックスを飲んでいたとされていますので、さらに危険な状態だったのではないでしょうか。

添付文書にはアルコールと一緒に飲まないで下さいと注意書きがされています。

③病気療養中は基本的に自宅のベットで寝ていたのですが、薬を飲み始めた当初、ご飯がほとんどノドを通りませんでした。食欲がまったくない日々が続き、吐き気をもよおす事もありました。

主治医にその旨を伝えたところ、
「ソラナックスの副作用として食欲不振は珍しいケースです。デパスやエビファリなどの安定剤よりは副作用も弱い薬のはずなので飲み続けて様子をみていこう」
と言われたのでそのまま飲み続けていたら、食欲不全や吐き気といった症状はみられなくなりました。

不安感が強いからと言って多量に服用するのはやめてください。
どうしても不安感が取れない方は、主治医と相談して薬を変えるのも一つの手段です。

今の時代は簡単にネットで情報が手に入ってしまうので便利な半面、ホンモノの情報を手に入れることが出来る人も少数です。精神病にかかってしまうと自分自身で物事を考えられる余裕もなく、ボーっと過ごすことすら虚無感にかられる人がたくさんいます。だけど、ボーっとしてください。それがあなたの仕事なのです。精神が休めといっているのだからまずは、それを受け入れることからはじめましょう。

そして理解のある医師を頼りながら、少しずつ薬を止めるようにしましょう(止める場合、精神科の医師を頼っても無駄です)。急に薬を断つと離脱症状が現れますので、自分勝手な減薬はお勧めできません。内海聡医師によるとソラナックスは抜くのが難しい薬だと言っていますので、特に気を付けてください。「抜く」と言う表現はまるで覚せい剤と同じですが、私はその認識は正しいと思います。つまり、禁断症状と離脱症状は基本的には同じということです。

[参考記事]
「[向精神薬の副作用] 妊娠していないのに母乳が出ました」

「向精神薬の副作用で骨折。緑色の猿や妖精が空を飛ぶ幻覚も」

「向精神薬は麻薬と同じ。不随意運動の後遺症が残った(経験談)」

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