この記事は向精神薬を6年間飲んでいた30代の男性に書いていただきました。
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私は数年前に向精神薬を服用しておりました。具体名としてはSSRIと呼ばれる抗うつ薬のデプロメールを1日2錠、抗不安薬に該当するメイラックスを1日1錠です。教科書通りに考えると比較的少ない量かもしれませんが、ごく少量であっても向精神薬というのはそうそう甘い物ではありません。巷でよく見られる「気軽にお医者さんに相談を」といった様な張り紙のイメージとは裏腹に向精神薬は気軽な薬ではないのです。
効用としては、確かに服用当初は何となく気分が落ち込みにくかったり、また落ち着いて生活が出来たような感覚はありましたが、それが続いたのは1〜2ヶ月位まで。その後は飲んでいてもほとんど効果は感じられなくなりました。
今考えればその時に精神医療自体を疑えば良かったのですが、サプリメント代わりに飲んでいても構わないだろうという安易な自己判断から、その後ズルズルと約6年間飲みつづた結果、離脱症状と呼ばれる薬の服用を止めた後に引き起こされる様々な苦痛に苛まれる結果になってしまったのです。
日本の法律の中に「麻薬及び向精神薬取締法」というものがありますが、法律名を読み解くと麻薬と向精神薬は基本的に区別されておりません。つまり、離脱症状は禁断症状と同じと解釈して頂いて一向に構わないということなのです。
私が体験した離脱症状を挙げるとキリがありませんが、気絶、激しい吐き気、立っていられない程のめまい、永遠に止まらない耳鳴り、頭痛、何もしてないのにとてつもない恐怖を感じる、激しい震え、被害妄想、記憶障害、不随意運動などであり、これでも思い出せる限りですので本当はもっとあったのかもしれません。
麻薬が止められないのと精神薬が止められないのは同じです。私は何とか抜けることが出来ましたが、基本的には飲んだら最後、人生を棒に振る結果に繋がってしまいます。事実私はその離脱症状によってかなりの仕事と収入を失いました。そして、服用を止めて3年になりますが未だに細かい症状が残っているのです。現在残っているのは不随意運動で、ミオクローヌスと呼ばれる痙攣の一種です。
向精神薬は脳神経に間違いなく入り込みますから、この様な身体症状が現れても不思議ではありません。子宮頸がんワクチンの副作用でもミオクローヌスが現れると聞きますので、やはり脳にワクチンの成分が入りこんでしまっているのでしょう。
この様な事が分かりきっていれば精神薬を服用しようなどとは誰も思いませんが、それを巧妙に隠し、薬の販売実績を上げたいという精神医療界の根本思想は今も続いているはずです。
しかしながらこの様な体験談が段々と世に広がれば薬害は確実に減っていくでしょうし、精神医療というものに近づくのだけは絶対にやめて頂きたいと、心から底から願って止みません。
[補足]
離脱症状から抜け出すために様々な手法が言われておりますが、そもそもの考え方としては「如何に耐え続けられるか」という事に尽きると思います。何をやっても出る症状は出るのです。麻薬の禁断症状と同じですから、〇〇をやったからといって全てが回復したというものは一つもありません。
その上で若干の緩和になったかもしれないものを挙げるとするならば、まず運動です。これはある程度回復してからでなければ不可能ですが、身動きが取れるようになったら始めてみると良いでしょう。スロージョギングが特におすすめです。
漢方薬も微々たるものですが症状緩和に役立つかもしれません。私は市販品ではなく漢方医に処方されたものを服用していましたが、気休め程度の効果はあったかもしれません。
離脱時は身体が大変な冷えに襲われるので、数十分の半身浴をしてちょうど良い状態になります。身体を暖めるのは必須の事です。
[参考記事]
「向精神薬の最大の副作用は死」
とても参考になるお話ありがとうございます。
私も約20年サイレース、フルニトラゼパムなど向精神薬を服用していました。
途中でやめればよかったですが、まさに麻薬です。眠るのが簡単でつい飲んでしまいます。
そして、身体は20キロ太り、私男性ですが女性化乳房という症状まで出ました。
60歳を過ぎて断薬しましたが、その苦しさは絶望の中で死ぬようななんとも怖ろしいものでした。
あらから2年ですが、もっとも困っているのが腸の動きが悪いことです。
腸は「不随意筋」であり、「脳腸相関」という脳への悪影響もあり気分障害がつきまとう。
外出するのも人と会うのも怖い。相手の言ってことがわからなくなるし、自分がどう話せばいいかもわからなくなる。緊張で脂汗が出てくる。
すぐに腸の動きが悪くなる。便が停滞し、ガスがたまる。
この苦しさが後遺症としてあることがわかったら向精神薬の服用などしなかったでしょう。
後半の人生をダメにしてしまったのは自己責任かもしれませんが、こんなクスリを処方する日本の精神科、医療について腹立たしさを感じます。
私達より後の人は医療の犠牲にはなってもらいたくないですね。
そして、この後遺症が治る希望を見出したい、一縷の望みかもしれませんが。