この記事は20代の女性に書いていただきました。
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私は20代の女性です。今回は精神が壊れて苦しんでいる彼氏のお話をします。彼がどうしてこういう状況に陥ってしまったのか、詳しい経緯や行動はわかりません。ただ言えるのは、不規則不健康な生活を続けたこと、育った環境、人間不信などの問題、精神的にすっごく薬に依存してしまっていること(自分は薬が大好きだからとはっきり言うほど)、です。
彼は眠剤と鎮痛剤を飲まずにはおれないし、なくてはならないものです。効かないなら飲まない方がいいんじゃんないの?と訊くと、ないよりはましだと言うし、ちょっとは効くような気がすると言います…ないと不安でしょうがないようです。医者は全く信用していなくて、ただ自分が欲しい薬をもらいに行くだけだと吐き捨てています。
もうかれこれ不眠症と偏頭痛で8年以上悩んでいるそうです。眠剤を飲まないでいると3・4日間ずっと起きている状態で、眠くてうとうとはするけど熟睡はできない、睡眠不足で集中力が欠けてしまいミスばかりで仕事にならない、偏頭痛が増す、食欲が湧かず絶食状態になる…体重の増減がとかく激しいです。私と会った時はまだ健康的であったほうで、そのときと比べると今は頬もこけて人相が変わってしまっています。10キロほど落ちたんじゃないかと思います。
ハルシオンに依存
そんな彼が1番依存している薬はハルシオンです。自分で調べて見つけ、これが欲しいと言って処方してもらうようになったそうです。眠剤の中で強い薬らしく、短時間で効くから眠りやすいとか。しかし、半減期がすぐ来てしまうので長くは眠れないし、眠れそうな感覚を逃してしまうと眠れず、飲み足さないとダメになってしまうとよく言っています。
たしかに、他の眠剤や安定剤よりはよく寝ていると思いますが…ものすごく性質が悪いです。絡むわ、短気がさらに短気になるし、幼児化、攻撃性が増す、記憶が曖昧……。ご飯はやたら食べるので一気に太ります。あんまりにもひどいので、ハルシオンを始めとする他の眠剤についてもネットで調べて、初めてこれが副作用なんだと知りました。
これから彼が被ったハルシオンの副作用を説明していきます。
薬の副作用①やたら絡む
薬を飲んだ効き始めは、普段はそんなお喋りではない彼なんですが、薬が効き出すととろんとした目で、すごくねちねち、ガラ悪く絡んできます。ひっきりなしに話かけてきて、何度も何度も同じ事ばかり言うしで、嫌になって無視するとものすごく激怒します。
なので、あーこれは効いてきたなというのがすぐわかります。酔っ払いのおじさんのよう。子供のようにもなります。
薬の副作用②外に出たがる
元から我慢するのが嫌いでワガママな彼ですが余計に聞き分けが悪くなります。タバコがなくなると駄々をこね、外に出たがります。口癖のように俺は我慢と待つのが大嫌いなんだ!と言います…頑として突っぱねると、たーばーこーーーー!と大声で叫び出したり、むーーーーーーっと唸り出したり…なぜかこうやって色々理由つけては外にでたがります。
足元フラフラで覚束ないし、何度も躓いて大きくコケて、足や腕、顔にも大きく怪我したことが何度も。歩いて行くのもすんごい危険。なのに、車にいつも乗ろうとするので超危険です。昔、それで車を2台くらいダメにしているとか…。よく無事に今まで生きていたなと不思議なほどです。
薬の副作用③よく食べる。
少食なはずがすごくよく食べるようになります。お腹空いたと言って、夜食を一晩のうちに2、3回は食べます。何回も何回もお腹空いたと。なのに、朝起きたら食べていないと言います。そんな大きなお腹して?って突っ込んでも食べていないと…。
薬の副作用④攻撃性が増す
短気でせっかちで気性は荒いですが、よっぽどでない限り、普段は抑えていて温厚に徹しています。それが本能のままになるせいでしょうか、ものすごい好戦的になります。
飲んで少し効いてきてウトウトしてても熟睡はできず、それでいつも寝れねー!と言ってイライラします。制御が外れるのか、ちょっとしたことですぐ怒り、物を壊します。
私が見てきたこの半年だけでも、コップをもう3つほど割ったし、ライターも10個は叩き割ってるし、スマホの充電コードも5本は引き千切っています。服も1着、気に入っていたくせに引き千切ってしまってます。
以前はもっとひどかったらしく、家の壁が穴だらけになったそうな。この状態で怒らせたら、手近なものはみんな投げて壊されます。手当たり次第、人でさえも喧嘩になります。
薬の副作用⑤自暴自棄になる
だんだん嫌気が差してくると、自殺願望が元から強いせいもあって、いつも決まって「もうどうなってもいいや」と口走ります。全部飲んじゃえと言って薬も60錠飲んでしまうことも。
今日はこれだけ飲んで寝よう、と言っても、記憶がないうちにいっぱい飲み足してしまいます。効かなくてイライラして、ヨレているうちにがば飲み。気づいたら全部飲んでいる、そんなことばっかり。
隠したり、捨てたり、なかったりしたら大暴れです。
薬の副作用⑥夢遊病
誰もいない方に向かって話しかけたり、知らない人の名前呼んだり、明らかにここにいる私以外の誰かに話しかけているなという感じでした。
ずーと見てると、営業口調で昔やっていた仕事のような動作を。ひっきりなしに誰かに向かって頭ペコペコしたり、居もしない人のお出迎えしたり。
布団にとりあえず寝かしつけても、がばっと飛び起きてはあっち行ったり、こっち行ったり、その繰り返し。お茶なの飲み物はそこら中にこぼすし、服や物も散らかしまくりし。
薬の副作用⑦記憶がない
強烈なことやっても、本人は全く覚えてないことがほとんどです。薬が効いてくる前のときの状態は覚えているのですが、その後の記憶はまるでなし。
「あれ、タバコいつの間に買ってきたの?」と薬が途切れて少し素面に戻った時に何度も訊いてきます。「自分で買ってきたのよ」と答えますが、本人は覚えていません。はっきり言ってしまうと、本当に認知症のおじいちゃんのようです。
まとめ
不眠症や偏頭痛はひたすら自分に合う薬を探して飲んで行くしかないそうです。彼みたいにこんだけ大量に飲んでしまう人だと肝臓の負担が大きく悪くしてしまうし、実際悪くしていたし、やはりその辺の諸々も含めて副作用はしっかり医師に訊いて確認すべきだと思います。
特にこのハルシオンは記憶がないことが多いので、依存性も高くて大量に飲んでしまいがちですし、誰か傍にいないとすっごく危険です。それで事故起こしている人や死んだ人の話もよく聞きます。ちょっとでも家族や周りの方から飲んだ時の様子が変だと言われたら医師に相談した方が良いです。
[参考記事]
「抗精神病薬「リスパダール」の副作用により3ヶ月で15キロ太りました」
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