この記事は40代の女性に書いていただきました。
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一時期、ダイエット目的で若い女性が服用していると問題になった利尿剤。利尿剤にはいろいろな種類がありますが、私はかかりつけ医から処方してもらった利尿剤「ダイアート」の副作用で倒れました。今回は私が経験した利尿剤の副作用についてお話します。
むくみが原因で処方してもらった
私は、半年前から体全体のむくみが気になっていました。しかし、特に気になったのは両下肢。くっきりと靴下の跡が付き、指で押さえるとへこんだ状態になっていました。最初は着圧ソックスなどを試したり、塩分や水分を控えたりと自分でできる努力はしてみましたが、一向に改善することがないため、かかりつけ医を受診しました。
医師は私の足を見て、むくみを確認し、腎臓や甲状腺の数値を確認するために血液検査を行ないましたが、結果は異常なしでした。そこで体の血液循環が良くないのかもしれないということで、利尿剤であるダイアート30mgを処方されました。毎朝1回、2錠服用するように言われました。
服用初日から副作用が出る
医師の指示通り2錠を服用。服用後2時間ほど経過し、いつも通り仕事をしていた時に、息切れを感じました。いつもと同じように書類を持って階段を上がるだけで、これまで感じたことのない動悸のような息切れのような症状に襲われました。
その後、職場にある自動血圧計で血圧を測りましたが、エラーになり何度測ってもエラーが。血圧計が壊れているのかとあまり気にしませんでした。前日、寝不足もあったため、この時はその影響だと思っていました。
服用を続けて5日目、ついに倒れる
初日から毎日、1日2錠の服用を続けていました。もちろんその間、同じような症状は出ていました。しかし、私はそれが薬の副作用と思っておらず、疲れがあるのかもしれないと思っていました。
服用から5日目、職場で少し歩いただけで息切れがひどく、動悸と冷や汗が止まらなくなり、汗だくになりしゃがみこんでしまいました。そこから、自分の脈を測りました。1分で130回という頻脈になっており、時間をおいて何度も測るも結果は同じでした。
どうにか、血圧計のところに行き、また初日と同じように計測しましたがエラーになり、ネットでエラーになる原因を調べると血圧が低すぎると測れないことを知りました。職場の医務室へ行こうしたときに、私は倒れたようです。
ダイアートの副作用で服薬中止に
倒れた時の前後の記憶はありません。気づいたら、先輩の車の中でした。職場のすぐそばの私のかかりつけ医に運んでくれていた途中でした。診察の結果、ダイアートの副作用で血圧が下がっており、最高血圧が83、最低血圧が50。脈拍は128回とのことで、すぐに点滴を行いました。
体が脱水症状であること、心臓にかなりの負担がかかっていたことが判明しました。利尿剤はとても効果が高く、むくみは1日目から消えていましたが、それに伴い、体重も驚く5日で2キロは減っていました。それほど短期間で効果が出るということは副作用も大きく、安易に服用してはいけないことを知りました。
後日、看護師をしている友人にその話をすると、大きな病院では、厳重に管理されている薬のひとつで安易に処方はしないものと教えてもらいました。
もし、ダイエット目的で服用したいと思っている方がいらっしゃるとしたら、やめてください。絶対に。医師にも処方して申し訳なかったと言われ、もっと重篤な副作用が出る前でよかったのかもしれないと言われました。
みなさん、処方してもらった薬でも初めて飲むものは、副作用などをしっかり見てから服用してください。
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