この記事は30代女性に書いていただきました。
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3年前から躁うつ病を患っております。少し前まで働くことが出来るくらいに安定してましたが、突然自殺未遂をするなど、うつがひどくなりました。
その時は自分の意思とは関係なく、OD(薬の過剰摂取)の行動に移すため、医師は私に「意識がぼやっとする薬を出しましょう」という話をしてきました。その時に処方されたのが抗精神病薬であるリスパダールです。
抗精神病薬「リスパダール」の効果と副作用
初めは頓服薬として、液体のもの飲んでました。効果はとてもあり、落ち込みが酷い時に飲むと異常に眠気が出て、眠れなくてもぼーっとして動けなくなるため、自分が何か変なことをしでかすのを止めてくれると少し依存していました。
リスパダールが気に入ったため、医師に提案をして液体から錠剤に変更し、1日1回の寝る前の薬として処方されるようになりました。
錠剤を飲み始めてから、次第と食欲が強くなってきました。ただ、気持ちが落ちる波も少しずつ落ち着いて病状が良くなったため、食欲が戻ってきたのかと思っていました。
食欲が出てきたことに違和感を感じることなく、体重増加も2~3キロとそこまで大きく変化していなかったこともあり、主治医と相談し、少し続けてみようと続けることになりました。
リスパダールを飲み続けた結果
次第にずっと何かを口にしている自分に気づき、「あれ?何でだろう。食欲が止まらない」と違和感を感じ始めました。一時的なものかと思いましたが、食欲は一向に収まらず、酷くなっていき、起きてる時間はとにかく食べ続けていました。
体重も増えていき、食べるのを止めようと我慢しても、お腹が空いて仕方がなく我慢できず食べ続けていました。その頃は寝る前の薬として眠剤のマイスリー、ハルシオンも一緒に飲んでいたため、夜は記憶が曖昧になっていたのもありますが、朝起きた時、食べた記憶が無いのにポテトチップスの袋が空いていたのは衝撃でした。止めることの出来ない食欲に恐怖を感じました。
その後
3ヶ月間服用を続けた結果、病気の症状は徐々に良くはなっていたものの、無くても大丈夫と言うほどに回復はしてませんでした。しかし、3ヶ月で私の体重は15キロ増え、私の意思では食欲を止められないこともあり、薬を変えてほしいと医師に伝えました。
医師は「リスパダールは基本的にその頃の新薬と言われる薬の中でも副作用は少ないほうでした。ただ相性の問題であり、変えた薬で食欲増加は抑えられるかは変えてみないとわからない」といった説明をした後、リスパダールからエビリファイなどに変更されました。
それ以降は食欲を抑えることもできるようになり、夜中になにか食べているという症状も徐々に収まっていきました。なかなか体重は減りませんでしたが増えることもなくなりました。
医師の副作用の説明
〇リスパダール等、開発されてからまだ年数の経っていない薬は副作用が起こる可能性が、昔からある薬よりは少ない。
〇中枢神経に作用する薬だが、中枢神経と満腹中枢は近い位置にあり、謝って満腹中枢を刺激してしまい、空腹状態が続いたのではないか。
〇 体重増加は薬をやめたからと言って痩せるわけではない。
リスパダールで副作用が起こる確率は特別高いわけではなく、相性の問題であると医師に言われました。おかしいなと思うことは小さなことでも医師に相談する必要があると感じました。私の体験が皆様の参考になれば幸いです。
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