スーパーやコンビニで食品を買うと、必ずと言っていいほど食品添加物が含まれています。入っていない食品を探す方が大変なくらいです。その中には発がん性のあるものや、アレルギーを引き起こすものがあると言われています。
添加物は危険だという意見もある中、きちんと安全が確認された物が許可されているのだから、そんなに神経質にならなくても大丈夫、という意見もあります。
では、食品添加物は本当に危険なのでしょうか?それとも安全なのでしょうか?これらについて説明していきます。
●どのように食品添加物は安全確認されているのでしょうか?
食品添加物の安全確認と許可は厚生労働省で行われています。
「動物を用いた毒性試験結果等の科学的なデータに基づき、各食品添加物ごとに、健康への悪影響がないとされる「許容一日摂取量」(ADI)が設定されます。」
(厚生労働省HPより)
HPによると、動物による毒性を確認する実験をしているようです。投与量を変化させて与えていき、有害な影響が出なかった最大の投与量が「無毒性量」となります。さらに、その無毒性量を安全係数(100)で割った数字が「1日摂取許容量」となり、それを超えない量を使用基準に設定しています。
動物実験においては「28日間〜1年間与え続けたときに現れる毒性」や「2世代にわたって与え生殖機能や胎児への影響」「動物のほぼ全生涯にわたり投与して発がん性の調査」、そして遺伝子への影響、アレルギーへの影響など多岐にわたって調べます。
こうして許可された食品添加物は「指定添加物」と言われ450種類に及びます。
その他、すでに広く使用されており長い経験があって使用が認められている「既存添加物」は365種類(カテキンなど)、天然香料(アロエなど)は約612種類、一般飲食物添加物(エタノール、チェリー果汁など)は約72種類があります。
安全確認されたから安全ですか?
このように、動物によって安全が確認されているので、私たち人間が一生涯、多種多様な食品添加物を取り続けても安全ですよ、と国は許可しているのです。
しかし、本当に安全とどうして言えるのでしょうか?
まず実験と現実とで1番異なるのは添加物の組み合わせです。日本人は1日に約90種類もの食品添加物を食べていると言われています。どのような組み合わせで、その多種多様な添加物が体に入っているかはわからないのです。実験は、ひとつの食品添加物のみで行われ、化学合成された添加物が体の中で化学反応することなど考えられてはいません。
おまけに、添加物は化学合成物質なので体の中で消化されることなく、しかもすべてが排泄できるわけではなく体に蓄積していきます。複数の添加物による体の中で起こっている反応を考えると、どこにも安全なんて確認できないはずです。
ちなみに合成保存料の安息香酸ナトリウムはビタミンCと合わさると発がん性の高いベンゼンが生成されることが分かっています。その他にも亜硝酸ナトリウムとソルビン酸が合わさるとニトロソ化合物が生まれ、これも発がん性物質です。
その他問題に感じるのは、実験は動物で行われているのであって、人で行われているわけではないということです(今、たくさんの人が食品添加物を多く摂っていることが人への実験といえばそうかも知れませんが(笑))。
人が生まれて死ぬまでにどれだけの長い期間、どれだけの食品添加物を食べるかという実験は当然なされていないのです。今や、生まれた時から添加物まみれ。たかだか1年、もしくは動物の寿命程度の年数で実験し、人の寿命80年のことがわかるわけがないのです。
また、個体差という問題も無視できません。人の体はすべての人が同じように働いている訳ではありません。毒物が体に入って解毒できる能力にも個体差があります。
うまく解毒できない人たちは、蓄積量に大きな差が出ます。近頃は食品添加物からの毒だけでなく、農薬や環境汚染、重金属汚染など、あらゆる所から体内に毒が入ってきます。それらが合わせて体内に入り、解毒できない人たちにとっては、大変な量の体内毒となり、安全などと到底言えるものではありませんよね。
安全ではない添加物も許可され使用されているのです
使用許可されていた添加物が突然使用禁止になることがあります。例えばアカネ色素などは、実験を続けている間に発がん性があることがわかり、2004年に使用が禁止されています。
しかし、それまでは動物実験によって安全確認はできています、安心して使って下さいということで使われていた添加物です。
また、海外では発がん性があると禁止されている添加物も日本では使用されているというものもたくさんあります。例えば、日本だけしか許可されていない物に、亜硫酸ナトリウムや食用赤色102号などがあります。要するに、危険な添加物が安全だと許可されているのです。
今使われている安全な添加物も、いつ突然危険だと言われ姿を消すかわからないのです。
病気の原因は食生活にあるのではないでしょうか?
体は食べた物で作られています。近年、昔と比べて、がんやその他の病気、発達障害、うつなど昔にはなかった病気が急増しています。その原因を食べ物に向けないのは不自然ではないでしょうか?昔と今、急激に変化したのは、人をとりまく環境、食生活です。そこに原因があるのです。
自分の健康は自分で守るしかありません。情報が氾濫した世の中では、何が正しいのか間違いなのかわからず振り回されてしまいます。一人一人が正しい知識を身につけ、食に対する意識を高く持つことが大切なのではないでしょうか。
未来のある子供たちのためにも、私たち消費者が賢い選択をし、安全な世の中にしていきたいですよね。
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