子宮頸癌ワクチンの副作用に「失神」や「意識消失」があるのですが、下の写真のイギリスの女の子(13才)は1日に8回も気を失っているという(それだけではなく、副作用により頭や首の痛み、目の霞み、記憶喪失(飼い犬や母の名前も忘れるそうです)、麻痺などの症状も抱えている)。
彼女の母親によると「娘は何の兆候もなく、気絶する」のだそうです。
彼女は車椅子を使って生活をしていますが、これは「気を失うことで怪我をしないため」です。
失神がどれだけ恐いのかは厚生労働省が発表している数字を見れば明らかです。
2012年の厚生労働省の発表では接種後に「失神や意識がはっきりしない症状」の人が812人いて、その中の567人が失神しています。
さらに、その中の51人が倒れたことにより歯や骨を折っています。
受け身を取ることが難しいため、当たりどころが悪ければ最悪死ぬことだってあるかもしれません。
接種後に失神を起こすケースが多い中、イギリスの彼女は現在進行形ですから、ただの失神ではない気がします。
恐らくですが、「ナルコレプシー」かもしれません。
ナルコレプシーは脳疾患による病気なのですが、症状は強烈な眠気が襲ってくることです。
この病気はオレキシン神経という神経が「自己免疫疾患」によってダメージを受け、オレキシンと呼ばれてる脳内伝達物質が不足することが原因です(オレキシンは睡眠をコントロールする物質)。
子宮頸癌ワクチンの副作用で自己免疫疾患になってしまう人がいますが、その率は1.1%(4 価ワクチンは1.8%)です(かなり多いです)。
サーバリックスの販売会社のホームページには自己免疫疾患の発症率は1.1%と書いてありましたが(今は削除)、これは100人に1.1人ですからかなり多いです(4 価ワクチン(HPV 6 型,11 型,16 型,18 型に対応)の場合には1.8%ですから、100人に1.8人)。
彼女は「麻痺」の症状も持っていますが、これは全身性紅斑性狼瘡などの自己免疫疾患でも起こります。
彼女の母親は「私が目を離した2分間、娘は麻痺の為にお風呂場で完全に動けなくなっていた」と体が麻痺している状態を説明していました。
ですので、きちんと診察をすれば、自己免疫疾患が原因でナルコレプシーになってしまっていることが分かるかもしれません。
こんな状態では学校にも行けるわけが無く、「安全を確保できないため、4週間学校に行っていません」と言っていましたが、本当にお気の毒です。
学校に行けないのは日本の被害者も同じです。
「私達の日常を返してください」と厚生労働省と製薬会社を訴えた女の子が言ってましたが、本当にそうですよね。
厚生労働省内に勧奨再開をする動きがあるそうですが、彼女たちに日常を返してからにしていただきたい(参考記事「子宮頸がんワクチンの勧奨再開は2016年9月以降?」)。
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