はじめに:食品添加物との上手な付き合い方とは?
私たちが日常的に口にしている食品の多くには、色や味、保存性を高めるための「食品添加物」が含まれています。便利な一方で、添加物には健康に悪影響を及ぼす可能性のあるものも存在します。すべてを避けるのは難しいですが、「どの添加物が危険性が高いのか」「どのような食品に含まれているのか」を知っておくことはとても大切です。
本記事では、日常的に摂取しがちな「避けたい添加物」をランキング形式でご紹介し、それぞれのリスクや見分け方も詳しく解説します。
第1位:亜硝酸ナトリウム(発色剤)
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主な用途:ハム・ソーセージ・ベーコンなどの肉製品の色を美しく保つ
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問題点:体内で強い発がん性物質「ニトロソアミン」に変化する恐れがある
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見分け方:食品表示に「発色剤(亜硝酸Na)」と記載
特に子どもや妊娠中の女性は注意が必要です。加工肉はなるべく無添加タイプを選びましょう。
第2位:人工甘味料(アスパルテーム・スクラロース・アセスルファムKなど)
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主な用途:カロリーオフ商品、ダイエット飲料、ゼリー、ガムなど
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問題点:長期摂取により腸内環境の悪化や神経系への影響が報告されている研究も
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見分け方:名称の後ろに「K」「Na」などがついていることが多い
「ゼロカロリー」の文字に安心せず、成分表をチェックしましょう。
第3位:グルタミン酸ナトリウム(うま味調味料/MSG)
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主な用途:インスタント食品、スナック菓子、中華料理の素など
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問題点:「中華料理症候群」とも呼ばれる頭痛・しびれ・倦怠感の原因になることも
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見分け方:「調味料(アミノ酸等)」という表示に注意
うま味に頼りすぎず、素材の味を大切にした調理を意識すると、自然と摂取量を抑えられます。
第4位:カラメル色素(特にⅢ類・Ⅳ類)
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主な用途:コーラ・黒酢・醤油風調味料・デミグラスソースなどの着色
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問題点:アンモニアを使用した製法では「4-MEI(発がん性物質)」が残留することがある
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見分け方:「カラメル色素(Ⅲ)」または「カラメルⅣ」などの記載
特に清涼飲料に多いため、日常的に飲んでいる人は注意しましょう。
第5位:安息香酸ナトリウム(保存料)
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主な用途:清涼飲料水、漬物、シロップ、加工ソースなど
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問題点:ビタミンCと一緒に摂ると、発がん性のあるベンゼンに変化する恐れ
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見分け方:「保存料(安息香酸Na)」などの表示
ビタミンC入り飲料と一緒に摂取する組み合わせは避けましょう。
第6位:タール色素(赤色◯号・黄色◯号など)
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主な用途:お菓子、清涼飲料水、漬物、アイス、ジュースなどの着色
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問題点:アレルギーや多動性障害(ADHD)との関係を指摘する研究も
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見分け方:「赤色102号」「黄色4号」などの番号表記に注目
特に子ども向けのお菓子や飲料に多く含まれます。自然な色味の製品を選びたいところです。
第7位:リン酸塩(結着剤・pH調整剤)
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主な用途:加工肉、練り製品、インスタントラーメン、チーズなど
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問題点:カルシウムの吸収を妨げ、骨粗鬆症のリスクを高める可能性
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見分け方:「pH調整剤」「リン酸塩(Na)」などの記載
特に高齢者や骨粗しょう症が気になる方は注意が必要です。
第8位:プロピレングリコール(保湿剤・溶剤)
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主な用途:ケーキ、ドーナツ、液状調味料、チューインガムなど
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問題点:動物実験では肝障害や腎障害の報告あり。日本では基準内で使用されるがEUでは規制強化中
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見分け方:「プロピレングリコール」「PG」などと表記
スイーツやベーカリー製品にも使われることがあるため、要チェック。
第9位:漂白剤(次亜硫酸ナトリウムなど)
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主な用途:干し果物、缶詰、冷凍野菜、麺類などの色調調整
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問題点:アレルギー反応やビタミンB1の破壊が懸念される
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見分け方:「漂白剤(次亜硫酸Na)」などの記載
なるべく自然な色合いの食品を選ぶのがポイントです。
第10位:ソルビン酸(保存料)
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主な用途:漬物、佃煮、ケーキ、チーズ、ジャムなど
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問題点:長期的に摂取すると肝機能への悪影響が指摘されることも
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見分け方:「保存料(ソルビン酸K)」などの表記
常温で長期保存できる商品ほど注意が必要です。
まとめ:食品表示を「読む力」をつけよう
食品添加物はすべてが危険というわけではありませんが、注意すべきものも少なくありません。まずは以下の3つを心がけましょう。
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食品表示を読む習慣をつける
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家庭でできるだけ手作りを増やす
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「無添加」や「オーガニック」製品を賢く選ぶ
参考になる!安全な食品の選び方のヒント
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裏面の表示が短くてシンプルな商品ほど安心
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聞いたことがないカタカナが多いほど、加工度が高い可能性大
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食材本来の色・香り・形が保たれているものを選ぶ
おわりに:選ぶ力は「健康を守る力」
日々の食事は健康を支える土台です。完全に避けるのは難しくても、「知っているかどうか」で食の選択肢は大きく変わります。今日から少しずつ、“体にやさしい選択”を心がけてみてください。
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