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子宮内膜症の薬ブセレキュアの副作用で20代なのに更年期障害

この記事は20代の女性に書いていただきました。

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《初めての低用量ピル》

 24歳の冬のことです。いつも通りに仕事をしていてあと1時間で終わるという時に、下腹部に激痛が走りました。お腹を下した時とは違う痛みに違和感を覚え、生理でもないのにもしかしたら子宮が痛い?と思い急いで近くの婦人科内科へ行きました。

 超音波検査を受けた時に左の卵巣近くに黒い影があるのが見つかりました。それは血の塊でできるチョコレート嚢胞というもので、いわゆる【子宮内膜症】でした。

 まだ妊娠希望ではなかったので(出産すると治ることもあるそうです。)痛み止めと低用量ピルを処方されました。ホルモンバランスが乱れており、半年くらい生理痛もひどかったので、まずはホルモンをコントロールするという治療法でした。

 初めて低用量ピルを使用しましたが、要は脳に今自分が妊娠していると勘違いさせるというものなので、つわりのような吐き気に襲われます。1日1回自分の決めた時間で飲んでいいと言われましたが、朝飲むと仕事に支障が出ると思ったので夜寝る前に飲むことにしました。

 すると早速朝起きた時に吐き気がきました。何も食べてないのに気持ち悪くて朝ごはんは食べられず、落ち着いてからウィダーや果物のゼリーを食べていました。軽めのつわりはこんな感じなのかと妊婦体験をしている気持ちになりました。調子が良い時はあまり吐き気を感じないのですが、だいたいは目覚めた瞬間に今日はだめだ…と吐き気に襲われていました。

《生理を止めることへの不安》

 低用量ピルを2週間飲んで一旦止めて1週間出血させ、また2週間飲んでを3ヶ月ほど繰り返しましたが腫瘍は特に変わりなく、出血の際に下腹部痛感が起きることもありました。

 そこで今度は血の塊の原因である生理を止める療法に切り替えることになりました。【ブセレキュア】といい、1日3回の点鼻薬です。この薬の辛いところは点鼻薬なので使用して上を向くのですが、苦味が口の方に下がってくること。個人差はありますが副作用が多く、ひどい人だと生活に支障が出ることです。加えてめんどくさいのは毎日基礎体温をつけなければいけないことです。

 私はこの薬を使ってもうじき2年になります。つまり2年も生理を止めています。こんなに生理を止めててもいつか妊娠できるのか?と不安に思います。

ブセレキュアの副作用は更年期障害

 生理を止めるということはつまり更年期を体験するということです。ですので、更年期障害のような症状が多く現れました。

 まず最初の副作用はのぼせでした。ご飯を食べたあとや仕事中、通勤の電車などいろいろな場面で急に動機がし、顔がカーッと熱くなりました。汗をかくほどではなかったのですが、なんだか心臓がバグバク鳴っているということが多々あります。

 次はイライラです。女性特有の生理前のイライラがずっと続いています。そのためちょっとしたことで腹が立ち、彼氏とよく喧嘩するようになりました。夜には何もなくても泣きたくなることがよくあり、女性ホルモンを減らして生理を止めているので、自分は女らしくないと思い込んで悲しくなり、そんな自分にイライラして眠れなくなることもありました。

 なんで子宮内膜症になったんだ、なんでわたしははこんな苦労しなきゃいけないんだ、と前より性格がネガティブになりました。ただこれはそこまで気にすることはなく、処方された安定剤で落ち着くようにしています。

 そして1番辛いのは頭痛です。私は2週間に1回、ひどい時は1週間に1回のペースで頭痛がきます。処方されている【ロブ】という痛み止めを飲んでしばらく横になって治すのですが、さすがにそうはできない場面もあり痛み止めを飲んでなるべく大人しくしています。

 他にも骨が脆くなるので毎月検査をして医師からの指導を受けたり、体重が増えたりと副作用はいろいろあります。

《上手に付き合っていく》

 ブセレキュアをずっと使用していますが、今は1日3回から1回に減り、子宮内膜症による腫瘍も少しずつですが小さくなってきました。

 ずっと苦しんでいた副作用も今は、生理がこないからいつでも温泉がいける。誰よりも早く20代で更年期障害を体験してる。とポジティブに捉えられるようになりました。

 いつか子供を出産するためにも、今は自分の病気とうまく付き合っていかなければならないと思っています。

 そう思えるようになるまで辛い思いをたくさんしました。周りにもたくさん迷惑をかけました。病気になってよかったなんて思ったことはありませんが、私の体験が少しでも役に立つのであれば、私はこの体験を共有できることを大変嬉しく思います。

[参考記事]
「子宮筋腫でも妊娠するのか?不妊の原因は子宮筋腫か?を産婦人科の医師に聞いた」

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