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抗うつ薬の副作用で死ぬことばかりを考えるようになる

 

この記事は30代の女性に書いていただきました。

…………..

私は仕事のストレスにより、内因性のうつ病を発症してしまいました。
担当医に「うつ病ですね」と伝えられてからは、気分が落ち込むばかりで、生きる気力もなくなってしまうことに。
そこで、このどうしようもない状況から抜け出したいという思いと「薬を投与することで比較的早く治りますよ」という担当医の言葉で薬を投与してもらうことを決めました。

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■飲みはじめの辛さ

最初は薬に慣れるまでが苦しい、ということでサインバルタという薬を少量から飲み始めました。
飲んで数時間後からすぐ、頭痛や吐き気、眩暈や眠気などの副作用に襲われます。
まずは、10mgで2週間飲み続けることになりましたが、一向に気分が落ち着く気配はなく、落ち込むばかりです。
後に休職をすることになりましたが、この時はまだ仕事に出ていたので、こんな状態では仕事ができる訳がなく、よく休憩に入っては寝てしまい、「自分は役立たずだ」という罪悪感で頭がいっぱいになりました。
1週間副作用に耐えた後、担当医に「副作用が辛すぎて我慢できない」と伝えたところ、「では量を減らしましょう」とのことで薬を減らしてもらいました。
我慢できる位に落ち着いたものの、頭痛や眠気などの副作用は毎日出てしまうのです。
その後、1週間に1回ずつ、病院に通っては薬の量を増やしていきました。
私は比較的副作用の影響が出やすく、薬を増やす為にかかった日数が、通常の2~3倍程度だったそうです。

■効果が得られず薬の増加へ

その後2~3週間ほど20mgで様子見をしていましたが、症状は改善される様子がなく、むしろ副作用により酷くなっているような気がしました。
朝出社することはできても、仕事を始めることができないのです。
作業場所に向かおうとすると、寝てしまうのではないかという不安から、自分は役立たずだという気持ちの負の連鎖に繋がり、涙が溢れてしまって仕事になりません。
結局作業に入るのは出社後の更に1時間ほど後になってしまい、このままではいろんな人に迷惑がかかってしまうと休職することになりました。
仕事を休んで薬を40mgまで増加させても気持ちが落ち着くことはなく、気を紛らわそうと外に出ては、線路に落ちて死ねたら、歩道橋から落ちて死ねたら、などと死ぬことばかり考えていました。
さらには外で急に意識がなくなるように寝てしまったり、道端で吐いてしまったりと散々でした。
40mgに増加して半年たった頃、効果が得られぬまま50mgへと増加され、その状態で1年半ほど過ごしましたが、薬が合っていないのか、症状は改善されませんでした。
死にたいという思いから、死ぬと色んな人に迷惑がかかってしまうので、消えていなくなりたいという思いに変わっていきました。
誰からの連絡も絶つように携帯の電源を切って家に放置し、遠出をしようと何故か青森へ向かったのです。
電気・電化製品をほとんど使わないという宿で1週間ほど経った時、自然に多く触れられることや夜は真っ暗という状況のおかげか、睡眠の質が少し良くなり、気持ちも落ち着きました。
携帯の電源を入れると色んな人からの着信がたくさん入っていて、心配や迷惑をかけてしまったと深く後悔し、自然が多い実家なら治るのではないかと、しばらく帰ることを決意したのです。

■薬が変わり、副作用にまた悩まされる

関東から遠く離れた実家へ移動するということで、医者が変わってしまったことが私の頭を悩ませました。
関東での担当医の方は話しやすく、地元での担当医は何か話すと必ず否定に入り無理に矯正しようとするタイプで、薬が沢山出されることに。
主な薬はパキシルで、パキシルに変わってから日中の眠気が酷くなりました。
電車に乗ると終点まで寝てしまい、そのまま折り返して乗った駅より更に5、6駅進んだ駅に着いてしまうことが多々ありましたし、眠気に耐えられずその辺の漫画喫茶で少し寝てから帰ることも。
この酷い状況から抜け出さなければと、薬頼りだった私は睡眠の質をよくする為に食生活の改善や運動、瞑想など色々なことを試してみました。
その中で一番効き目があったのは、瞑想療法だったのです。
寝る前に必ず瞑想をすることで、睡眠導入剤を使わず寝ることができるようになりました。
それからは調子もだんだん良くなり、実家に戻ってから1年ほどで薬を絶つ決意をしました。

■薬を絶つことの辛さ

調子が良くなる前にも何度か薬を絶とうと試してみたことがあります。
急に薬を絶つと、次の日には右半身の痺れがあったり、脳が頭一つ分上の方にあるような変な感覚がありました。
焦点が合わず、目線がブレたりして、食欲が全く湧かなく食べ物を口にすることができない状況に。
それでもまだいけると思い更に次の日も断薬すると、ひどい吐き気に襲われました。
汗がふき出し、横になっているのがやっとで、胃の中に吐くものがないくらい吐きました。
さすがに耐えきれなくなって薬を飲み、しばらくは薬の量を増やさないと元気がでないことに(これは覚せい剤の禁断症状と同じでしょうね)。
この時の状況にならない為にも、その後は担当医と相談して徐々に薬を減らしていきました。
徐々に減らしても、吐き気や目線のブレが生じてしまい、辛い時もありましたが、なんとか諦めずに減らし続けて、現在は薬を一切飲まなくても問題ありません。
私と同じうつ病で苦しんでいる方がいたら、薬での療法ではなく、焦らずゆっくり休息をとって付き合い、色々と自分に合った療法を探して実践することをお勧めします。

[参考記事]
「抗うつ薬ジェイゾロフトの副作用で数十回にわたり自殺未遂」

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