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乳がん体験記 森さん編③針生検はなかなかの痛さがある

 

この記事は「乳がん体験記 森さん編②マンモグラフィーでは癌は発見されず」の続きです。

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午前中の総合病院のエコー検査で、しこりが2つ見つかったために、その日のうちに細胞を取って調べる針生検をすることになりました。午後早めの予約になりましたので、一度帰って食事をしてきていい、と言われても、それほど余裕があるわけではありません。午前中の診察と検査で、3時間はかかってしまっていましたから(ほとんど待ち時間でしたが)。

急いで自宅に戻り、パンを軽く食べ、近くに住んでいる母に子供のお迎えを頼むと(幼稚園に通っている娘は、2時半頃バスで帰ってきます)慌ただしく、また病院へ戻ります。病院までは、車で7~8分ほど。私が住んでいるのは、北関東の交通の便が不自由な地域で、車社会です。ほとんどの人が移動は車です。病院の駐車場も広いスペースがありますが、午前中は空いている所を探すのに苦労しました。でも午後になって来てみると、比較的空いてきます。午後は一般外来診療が終了して、検査の患者さんやお見舞いの方だけになるからでした。

乳腺外科で再度受付をして待っていると、ほどなく呼ばれました。針生検は、しこりの部分に針を刺して、細胞を採取し、その細胞を調べるというものです。検査のため、上半身の衣服を脱いで、ベッドに横になります。手を頭の方に上げると、先生がエコーで部位を確認します。針は、太いものと細いもの、2本を使用すると言われました。2つ見つかったしこりの、両方を調べるようです。

まず、小さいしこりの方を、細い針で刺します。乳房の表面から、しこりの部分に針を刺していくので、これはなかなか痛かったです。乳房が小さくてよかった……。

次に、大きい針を使うので、今度は麻酔をするとのことでした。「麻酔をするなら、始めからしてくれればいいのに」と思いましたが、何か理由があるのでしょうか。その辺のことは、聞けませんでしたが……。

「麻酔が一番痛いかも知れません」と言われましたが、そんなことはなく、細い針を刺した時の方がよっぽど痛かったです。我慢できないほどではありませんが……。チクっという感じで麻酔が終わり、皮膚の一部を切って、そこから針を入れていきます。皮膚を一部切るのは、そこから太い針を入れやすくするためです。切っていないと、刺さりにくいのではないかと思います。

痛いかな、と緊張して体がこわばっていましたが、麻酔が効いているのか、細い針を刺した時のような痛みはありません。ただ、麻酔で痛みがないとはいえ、何も感じないわけではなく、針が入っていっている感覚はあるので、それが怖いです。

そして、細胞を採取する時に、「バチンッ」という音とともに、体に衝撃が走ります。その感覚が嫌で、早く終われーという感じです。「バチンッ」を数回繰り返して、検査は無事終了しました。針を刺すために切った部分は、特に縫うわけでもなく、ガーゼで押さえてあるだけです。2~3日は、その傷の痛みが続いていました。

結果は、2週後に判明するとのこと。ほっとしながら、帰路につきました。

その4日後、私たち家族は、夫の実家に帰省するために北海道へ向かいました。病院で、針生検をしたことは、子供のことをお願いする都合で私の母には話していましたが、夫の実家へ行っている間は、口にしませんでした。

結果がまったく気にかからないというわけではありませんでしたが、この時になっても、それほど心配していなかったのです。ですから、帰省先から戻って、病院へ検査の結果を聞きに行く時も、何も考えずに、ひとりで行ってしまいました。

続きは「乳がん体験記 森さん編④針生検で17ミリの悪性の癌と判明」

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