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向精神薬の副作用で包丁を持って自分を切ろうとしました

今回の記事は30代男性に書いていただきました。

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1年ほど前、度重なる残業からストレスが溜まり夜なかなか眠れなくなりました。夜眠れず寝不足が続くだけならば、なんとか耐えることができたのですが、1週間以上続けて悪夢をみて夜中何度も目が覚めるようになりました。

この時、不安感や理由もなく涙が出るといった症状はなく、ただただ仕事によるストレスから「眠れない」という理由だけでしたが一刻も早くこの状況から抜け出したいということもあり精神科を受診しました。

病院に行くと、紙に書かれている簡単な質問に答え、その後1時間ほど私の家庭や仕事、生い立ちを聞く時間がありました。その後、私はうつ状態であるという診断を受けて薬を処方されました。向精神薬であるリフレックス、他にはリフレックスを飲んでも眠れないときは飲みましょうとのことで睡眠薬も処方されました。

もともと薬が嫌いだったため、睡眠薬は飲まずリフレックスだけを飲み続けていました。飲み始めて1か月ほど経っても全く眠りが良くなりませんでした。それどころか、常に理由もない不安が付きまとい、悲しくないのに涙が出ることが多くなりました。

友人からは「薬を飲み始めてから余計に顔色が悪くなったし、体調が悪く見える」と言われました。リフレックスの副作用の中に「稀に不安感・落ち着かない等」というものがありました。この副作用は「自分に当てはまる」と思っていましたが、飲み続けていると事態はさらに悪化。

不安感から、リフレックスや睡眠薬を大量に摂取してしまい救急で病院に搬送される結果となりました。大事には至りませんでしたが、それ以降医師もリフレックスを私に処方することはなくなり睡眠薬を中心とした処方になりました。

リフレックスをやめてからというもの、眠りも良くなり友人には「顔色が良くなった」といわれます。私はもしあの時、救急搬送されていなかったらと考えるとゾッとします。

救急搬送からしばらく経ち、体調がよくなった時に大量に薬を飲んでいた時の自分の様子を周りの人から聞きました。その結果、「包丁を持って自分を切ろうとした」と同僚の男性が言っていました。私は会社の寮に住んでいるため、下の階に同僚がいました。なぜか自室から包丁を持っていき、その同僚の部屋で自分自身を切ろうとしていたようです。

その他にも「階段から自分から落ちた」とも言っていました。これは寮の非常階段で下の階の同僚の部屋に行こうとしていたと考えられますが、自分を傷つけたくなり自ら階段から転げ落ちたのだと思います。心配して私の部屋に行くところ同僚に発見されました。どれも自分のことなのに覚えていないところが恐いですよね。世間には色々な事件がありますが、中には向精神薬を飲んでいる人もいるでしょう。

リフレックスを飲んだことで、私は本当に命を落としかけていたのだと改めて感じました。リフレックスは効果が良い薬とも言われていますが、同時に副作用が向精神薬の中でも高い薬ともいわれています。

リフレックスの副作用で最も起こる可能性が高いものが眠気です。リフレックスを使用した半数近くが1日中眠たかった、仕事中ぼーっとしてしまう、といった強い眠気に悩まされるようです。私は「半数の人に起きる眠気の副作用がこなかったから、リフレックスを飲んでも副作用はこないんだ」という考えを持っていました。

しかしこれが大きな間違いだったのです。薬によって起きる副作用は本当に人それぞれです。薬を変えることで自分自身の体調も良くなったことから、向精神薬を処方してもらうとき自分自身だけで判断せず少しでも異変に思えば医師に伝える重要さを私はこの経験から学びました。それと、何よりも向精神薬の危うさも強く感じました。

[参考記事]
「[向精神薬の副作用] 妊娠していないのに母乳が出ました」

「向精神薬は麻薬と同じ。不随意運動の後遺症が残った(経験談)」

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