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糖尿病治療で有名な高雄病院の治療法

江部康二先生が理事長をしている高雄病院は糖尿病治療で有名な病院で、全国から患者が訪れるそうです。

高雄病院の糖尿病治療は「糖質制限食」を食べることです(江部先生は糖尿病学会が推奨している糖尿病食を批判しています)。

糖質制限食とは「小麦粉、米、芋、砂、牛乳、100%果物ジュース、スポーツ飲料、ビール、日本酒など糖質をたくさん含んでいるもの」を摂らないこと(蒸留酒は糖質を含んでいませんので、焼酎やウイスキーは飲んでも大丈夫です)。

そして、肉や魚など脂質やタンパク質が多い食品は好きなだけ食べても良いという食事です。

日本糖尿病学会も糖質制限食について黙って見ているわけではありません。

日本糖尿病学会は名指しこそしていませんが、高雄病院のような糖質制限を指導している病院を暗に批判しています。

肥満の是正は、糖尿病の予防ならびに治療において重要な意義を有する。体重の適正化 を図るためには、運動療法とともに積極的な食事療法を指導すべきであり、総エネルギー 摂取量の制限を最優先とする。総エネルギー摂取量を制限せずに、炭水化物のみを極端に 制限して減量を図ることは、その本来の効果のみならず、長期的な食事療法としての遵守 性や安全性など重要な点についてこれを担保するエビデンスが不足しており、現時点では 薦められない。特に、インスリン作用が著しく不足した状態において想定される、体たん ぱく異化亢進などの栄養学的問題は、これを避けなければならない。

日本人の糖尿病の食事療法に関する日本糖尿病学会の提言より引用

では従来の糖尿病食と糖質制限食のどちらが効果があるのかを確認してみましょう。

今までの糖尿病治療では糖質55%から60%、脂質20%から25%、タンパク質15%から20%

糖質制限食は糖質12%、脂質56%、タンパク質32%

「主食を抜けば糖尿病は良くなる」より引用

糖質制限食と従来の糖尿病食とでは糖質の割合がかなり違うのが分かります。

従来の糖尿病治療では糖質55%から60%、糖質制限食は糖質12%。

江部先生によると糖質制限食を食べた50歳の患者の場合、治療前は265あった空腹時血糖が5日目に180、12日目に131まで下がったという(食後血糖も治療前は400あったが5日目に150に下がりました)。

糖質制限食を根気よく続けている人では今まで使っていた経口血糖降下剤やインシュリン注射を止められた人までいるそうです。

それに引き換え、従来の糖尿病食は糖質を55%から60%摂るので、劇的な効果は出ません。

高雄病院でも従来の糖尿病食を出していた時があったそうですが、その時には顕著な効果は得られなかったといいます。

先ほど50歳の患者の例を出しましたが、入院して最初の10日間は従来の糖尿病食を出していたそうです。

結果は治療前の空腹時血糖265が1週間後に208に下がったくらいでした。

その後に糖質制限食に切り換えたら、先ほど書いたような劇的な変化をもたらしたという訳です(治療前は265あった空腹時血糖が5日目に180、12日目に131)。

やはり、即効性の効果を得たい場合には糖質制限食に勝るものはありませんね。

本気で糖尿病を治したい人は高雄病院で治療することをお勧めします。

[補足1]
こんなに脂質を摂って中性脂肪やコレステロールが多くなり過ぎないかという疑問は当然出てきますが、江部康二先生のよると問題がないそうです(各種の検査を実施して中性脂肪もコレステロールも正常値であることを確認している)

[補足2]
糖尿病患者が従来の糖尿病食を食べることに対してのリスクも考えなくてはいけません。
食後に血糖値が急激に上がると血管の内皮が傷つき(食後血糖値200mg/dℓ以上になると)、心筋梗塞の危険性が高まります。

[補足3]
肝硬変、活動性すい炎の人は糖質制限治療は向いていないそうです。

[補足4]
糖質制限食で肉を食べることのリスクも考えないわけにはいかないです。

赤味の肉や加工肉を食べると乳癌や大腸癌が増えることはこのサイトでお伝えしました。

糖質制限食では肉の代わりに魚を食べることを強くお勧めします。

[参考記事]

「今井雅之さんを襲った大腸癌。予防する方法はあります」

「乳がん患者の8割は朝、パンを食べている」

「不飽和脂肪酸(オメガ3脂肪酸)が乳癌に効果あり(研究データを紹介)」

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