福島県小児科医会が2016年8月25日に甲状腺検査縮小の要望書を福島県に提出しました。簡単にいうと「健康に対する不安が増大しているから、そして過剰検査の問題があるので検査を縮小してください」ってことです。普通は「原発を原因とする甲状腺がんが増えていますので、検査体制を充実させてください」ですよね(笑)
検査縮小の動きは福島県小児科医会が要望書を提出する前から行われています。3回目の「甲状腺がんのお知らせ」には「今後の甲状腺がんの検査のお知らせが不要である方のみチェックを入れてください」という項目があるのですが、子供のことを思うのであればこのような欄は不要なはずです。
過剰検査(過剰診断)の問題とは本来、ほおっておいてもいい癌を見つけて手術などで取ってしまう弊害のことをいいますが、福島県立医大の鈴木眞一教授は「心配だからというレベルで腫瘍を取っているわけではない。曖昧なものは経過観察を勧めている」と言っています。
福島県立医大の鈴木眞一教授といえば原発関連で発生した癌を一番多く手術をしている人ですが、その彼が無用な癌を手術で取っているわけではないと言っているわけですので福島県小児科医会の要望書は的が外れています。
鈴木眞一教授がいう甲状腺がんで手術をするレベルとは腫瘍が10ミリを超えているか、10ミリ以下でも他の組織に転移をしている癌です。2015年3月時点で手術した97人の中で10ミリを超えている人が63人、転移している人が8人いて、それらの人に対して手術を実施したそうです。
福島県小児科医会は過剰検査(診断)のデメリットがあるから縮小をしようと言っていますが、これは大きな問題を隠すための理論のすり替えではないだろうか。検査を縮小するということはそれだけ補足できる癌の数が減るってことですからね。本当の目的はこれから検査で増える可能性が高い甲状腺がんの数を減らすためでしょう。
チェルノブイリでも5年経った頃から甲状腺がんなどの癌が増え始めています。それなのに検査を縮小しようって言うのですから、福島県小児科医会は子供たちの生命を軽視しているってことです。
もちろん、裏には政治家がいるでしょうね。安部首相はオリンピックの招致プレゼンテーションで「福島(原発問題)はコントロール下にある」と言ってしまっているので、癌が増えると困るでしょ(笑)嘘が世界にばれちゃうと日本に観光客が来なくなってしまいますから。
子供軽視の傾向は福島県小児科医会だけではなく、全国の小児科学会でも同じです。小児科学会は子宮頚がんワクチンによる被害が拡大しているにも関わらず、接種勧奨を要望していますが、これと構図は同じ。つまり、子供の生命よりも自身の医療収入や自己保身しか小児科学会は考えていないってことです。子供のことを考えているのならば「子宮頸がんワクチンによる副作用の原因が分かるまで接種勧奨をしないでください」っていうのが普通です。
やっぱり、医者になったからにはお金儲けしないとですよね、先生。
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