この記事は20代の女性に書いていただきました。
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ロキソニン処方のきっかけ
10年前、社会人になって最初の夏の話です。喉が痛く鼻水も止まらず、夏風邪を引いた模様で、金曜日の仕事の帰りに職場の近くの病院へ行きました。案の定、夏風邪との診断を受け、鼻水を止める薬、痰を出しやすくする薬、更にロキソニンと3種類の薬が処方されました。
ロキソニンを服用したのは人生で初めてだったと思います。母親が登録販売者の資格を保持している関係で、学生時代まで、薬を処方されたらその都度チェックが入っていました。そこで、自分の気に入らない薬や評判が悪い薬は、全部捨ててしまったのです。その時、ロキソニンが処方されたかは覚えていませんが、他の種類の鎮痛剤が処方された時は普通に捨てていました。
今回は、元々仕事帰りに友人と会う予定があり、「喉の痛みをなんとかしたい・・・」という思いもあり、食事の際に他の薬と一緒にロキソニンを服用しました。
ロキソニン一錠で本当にあったこと
翌日に友人の誕生日パーティーを控えており、その日もパーティーに関する打ち合わせだったのです。体調が悪いも、薬をみんなのいる目の前で服用させていただき、様々な配慮があった中で打ち合わせは終了、自宅に帰ろうと電車に乗りました。
打ち合わせ場所の最寄り駅から電車2本乗り継いで自宅の最寄り駅に行くルート。1本目の電車を降りようとしたときに悲劇は起こりました。私が経験したことは、以下のような出来事で、ノンフィクションです。
〇嘔吐
急に吐き気がして、冷や汗が止まらなくなってしまったのです。電車の中にいるのにも関わらず、その場で嘔吐してしまいました。
持参していたティッシュで片付けるも、止まらない嘔吐。それを冷ややかな目で見て通り過ぎる人々。好きで笑い者になった訳ではないのに・・・という気持ちと、嘔吐が止まらない苦しさでいっぱいでした。その時は、ロキソニンの副作用が原因で起こった嘔吐とは、予想もしませんでした。ちなみにロキソニンによる嘔吐の副作用は添付文書に書いてあります。
〇強姦未遂
嘔吐が止まらないも、駅員さんから「掃除しとくから早く出て、車庫に行けなくなるから」と冷たく言われ、苦しい体を無理矢理動かすように電車を後にしました。外の空気を吸っても嘔吐は止まらない 。体も動かず、終電に乗れず、うずくまっていました。
そんな中、「大丈夫ですか?」と、声をかけてくれた男性の方が現れました。最初は声かけだけだったのですが、気付いたら次第にエスカレートし、背中をさすり、そのタイミングで服を脱がせてこようとしたのです。
「ビジネスホテルがあるから行こうよ」と声を掛けられ、恐怖を覚えたところでようやく体が動くようになりました。しかしその時点では終電も逃してしまい、周囲の目も冷たく、助けを求められない状態だったのです。
〇救急搬送
「やめてください!」。とうとう私は男性に強く言葉をぶつけました。すると、そこで初めて、周囲の方が何人か気づいて下さり状況の説明をしようとしました。それと同時に先ほどの男性は、何事もなかったかのように立ち去りました。
しかし、服を脱がされそうになった件や、ホテルに連れていかれそうになった件に心がフォーカスされてしまい、嘔吐が止まらない件がうまく言えない。また体が動かなくなってしまったのです。
何も言葉を発しない私を見て、周囲の人が救急車を呼んで下さりました。だが、そこでも先ほどと同じ現象が起きる。かろうじて嘔吐が止まらない件は言えたので、隣町の中規模の病院に搬送されました。
〇胃痛
救急車で搬送されたものの、問診と触診だけして、診察は終了しました。病院の営業時間はとっくに終了しているので、「預り金」という形でまとまった額のお金を病院に渡し、後日営業時間内に精算、といった形で会計をしようとしました。
しかし、こうなることは想定しておらず、財布の中に預り金全部払える額のお金がない。その旨を担当事務の方に伝えると、「ATMですぐにでもおろしてこい」とのことでした。その時、嘔吐の後遺痛で胃の痛みが若干残っていたこと、嘔吐は止まったものの吐き気はまだ残っていたこと、全部伝えても「世間知らずだ」とすぐにお金をおろしてくるように要求してきました。
その病院の周辺には、銀行のATMはなく、コンビニはその病院から徒歩10分のところが1番近くにありましたが、ATMは当時深夜に引き下ろしできなかったのです。仮に、今みたいにATMが24時間使用できても、胃の痛みに負けてお金を引き出しに行けなかったと思います。
その後の出来事
外が明るくなってきたころ、友人からメールが届きました。なんともない世間話で、ガラケーの充電も残り少なく、後で見ようと思ったが・・・その友人は車を保有している、ということに気が付いたのです。少ない充電の中電話で事情を話し、車で迎えに来てもらった上にお金も立て替えてもらえたのです。そうして私は、病院を後にしました。
帰宅後、ロキソニンを飲んだ件で母にこっぴどく叱られました。友人のパーティーは当然のごとく欠席。嘔吐した際に風邪菌も口から出て行ったようで、風邪の回復は早かったです。翌日もしっかり休んで、月曜日から普通に出社できました。
あれから10年が経ちました
「出先でロキソニンを飲んだら、副作用が出て男の人に何かされるのではないか」
そんな思いがよぎり、あれからロキソニンをはじめとする鎮痛剤が一切飲めなくなってしまいました。医者にかかった際に出されることはありますが、全力で拒否していますし、拒否できない場合は飲まずにすぐ捨てています。生理痛で苦しい時も必死に痛みに耐えて生活しています。
副作用の出る出ない、副作用の種類は人それぞれ異なりますが、副作用が引き金になって何が起こるか分からないということもこの世の中にはあります。私の体験で何かを感じとっていただければ幸いです。
[参考記事]
「母はロキソニンの副作用で脳幹梗塞になりました(実例)」
強姦未遂ではないですよね
わいせつの可能性はありますがパニックに陥っていた状態での事ですから、申し訳ないですが、その男性が本当にそんなことを言ったのかさえも怪しいと思います
この薬の副作用として、意識レベルの低下や思考がまとまらなくなるなどがありますから
ロキソニンを飲んだら強姦されそうになる、という誤解を招く可能性がある記事の構成に少し考えさせられました
強姦未遂ですよ。触って、連れて行こうとしましたから。
あなた様はすごく想像力が豊かで羨ましいです。
小説家ですか?
誰も誤解しないと思いますよ。日本語が理解できれば。
ロキソニン=強姦なんて、誰も思いつきません。
>ロキソニンを飲んだら強姦されそうになる
>その男性が本当にそんなことを言ったのかさえも怪しいと思います