この記事は40代の男性に書いていただきました。
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私は思春期の頃から慢性的に気鬱な体質でして、日々どこか億劫、手のつかない、日々の何かが消化不良な感じを覚えて暮らしておりました。
社会人になってから、よりその状態が酷くなった時期が何度かありましたが、当時は「気のせい」「甘え」という認識が強かったので、そのまま放置していました。
そんな時、TVで「鬱病」の特集を見まして、「ああ、これは私と同じ」と思い、即しかるべき医療施設を訪ねたところ「急性鬱病です」と診断がおり、抗鬱剤として「パキシル」を服用されたのです。
私の体によほど合ったのか効果てき面でして、飲んだ次の日ぐらいから何やら心は晴れわたり、やる気がみなぎる、といった状態になったので、以来、度々「気鬱」を病んではパキシルを処方してもらっていたのです。途中から成分は同じで値段的に安い「パロキセチン」というジェネリックに切り替えて日々服用を続けていました。
抗鬱剤パロキセチンの副作用
パロキセチンを飲み始めてから15年近くも経ってから、ふと、「内臓がツンと冷たい感じ」がしましたので、おかしいな、と思っていたのですが、まあ腹が冷えたのだろう、くらいのノリでしばらく放置していました。しかし、どうも数日経っても治る兆しがありません。
そういえば、かかりつけのお医者さんから「これは副作用として“胃”への負担の大きい薬でしてね」という注意を思い出し、一日か二日ほど薬の服用を止めてみたのです。
すると、不思議なほど“胃”の違和感がぴたりと止んだものですから、「原因はパロキセチン」と思いまして、少しずつではありますが、お医者さんとも相談の上、その服用量を減らしていったのです。
断薬へ
述べ15年余り服用を続けていて、それまでなんら気になるほどの副作用症状を体験したことがなかったのに、なぜこの時になってから症状が顕在化してきたかについては分かりません。あんまり長年服用し続けてきた“ツケ”か、それとも“歳のせい”か。
服用を減らしつつも「“胃”のもたれ」「吐き気」「内臓が冷たく感じられる」という症状は慢性化。そして、あまりにも辛いので現在私はほぼ“断薬”状態に入っております。
“断薬”してみると、正直辛さはあります。もう長年忘れていた「あの症状」はよみがえってきております。毎朝のように“自殺願望”があり、薬による「あのクリアな感じ」からは遠ざかっていますが、ただ「これが人生なんだ」と納得して生活しています。
その代わり胃袋の辛さは改善しました。「“胃”のもたれ」「吐き気」「内臓が冷たく感じられる」いずれの症状もほぼ見られません。あっても相当に緩和しております。
今後に関しては様子を見ながらといったところですが、できるなら「薬なしで生きていきたい」と思っております。
まとめ
鬱とうまく折り合っていくのは本当に難しいです。これらの病は放っておくと大変な事態をも招きかねません。
これらの薬はそういった症状に対して驚くほどの効能をもたらしてくれます。ただ「自然ならざるもの」ということに変わりはなく、“付き合い方”というのが求められます。
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