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サインバルタとイフェクサーの副作用の実体験。尿が出ないなど

この記事は20代の女性に、サインバルタとイフェクサーの副作用の実体験を書いていただきました。

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きっかけは激しいうつ状態

 27歳現在、精神科通院歴が6年半ほどになります。これだけ通院歴が長いと、数々の薬との付き合いもそこそこ長くなってきます。

 その中で、いくつか副作用に苦しんで断腸の思いで投薬を中止した薬もいくつかあります。

 以下説明のため、サインバルタを処方した医師をA氏とし、後述のイフェクサーを処方した医師(現在の主治医)をB氏とします。A氏のもとで「双極性障害2型」と診断され、その都度治療はしていましたが段々と診察がおざなりになっていると感じ、B氏のもとに紹介状を持って転院し、現在はB氏のもとで治療を受けています。

サインバルタカプセル

 「デュロキセチン」という成分(一般名)の「サインバルタ」。通常20mgから服用を開始し、患者さん一人一人に適切な量まで段階を経て最大60mgまで増量していきます。

 これを処方したのはA氏で、私に変化が起きたのは1日に30~40mg服用しているときでした。基本的には落ち込んだ、塞ぎ込んだような気分を持ち上げて元気になる方向へ導いてくれるお薬になりますので、当時慣れないクリニック勤務に疲弊して塞ぎ込んでいた私には適切な処方だったのだと思います。

 サインバルタを低用量で始めた時、精神科で処方される薬によくある「喉や口の渇き」「眠気」が思ったよりも少ないと感じたので増量して経過観察しましょうとなった矢先に、今までにない副作用に見舞われました。

・仕事中はもちろん、仕事以外の時間でも襲ってくる不安感・そわそわして漠然と嫌な気分になる。

・水分を摂っても喉が渇く。

・水分が排泄物に変わるとき、うまく排泄されない(トイレに行きたくて行くのに排泄が困難な状態)

 とくに3つ目の「排泄が困難な状態」というのは「尿閉」という状態らしく、当然身体には良くありません。不要かつ毒になりうるものが体の中に留まっているわけですから。

 そこで医師に連絡・相談したところ、『サインバルタ』はまだ増量したばかりでカプセルが割と多く残っている状態でしたが中止になりました。中止になったのが2016年の2月頃ですが、2月以来、2017年12月現在までサインバルタを再開してはいません。

イフェクサーカプセル

 こちらの成分(一般名)は「ベンラファキシン」。上記のサインバルタ同様、カプセルタイプのお薬です。イフェクサーを提案されたのは2017年、9月のことでした。こちらを処方したのは現在の主治医であるB氏です。

「A氏の処方箋を体や心に負担が出ないよう減薬をしながら、その都度現れた症状に対応していきましょう」という治療方針のもと、処方を受けたのがこの「イフェクサー」でした。

 イフェクサーカプセルを飲むきっかけは、9月上旬頃に様々な要因が重なって再び強い憂鬱感や消えてなくなってしまいたい気持ちに襲われたことでした。

 少々汚い話で申し訳ないのですが、当時の私について箇条書きにさせていただくと、

・起き上がっていることもしんどい

・寝ている状態、もしくはうつ伏せ状態で全て完結するのが理想型

・起き上がるの時はほぼ食事とトイレのみ

・お風呂には10日程度は入れなかった

・当然、身なりなんて気にする余裕もない

・診察に行くのがやっとの状態

・お風呂に入れていないので、外に出るとなったらボディーシートで身体を拭いたり、脂ぎったりフケが出かけている髪をどうにかまとめたり防止で誤魔化す

 こんな状態でした。無職なりに身内のトラブル等々でストレスが重なった状態だったとはいえ、今振り返っても酷い状態だったと思います。

 このお薬は【37.5mg】が最低用量なので、そこからスタートして「飲んだ事ない薬だし、飲んでみてどうだったか感想を聞きたいから来週診察にしましょう」ということになり、最低用量を7日分処方され、2日目の夜~3日目の夜あたりからだったと思います。副作用が襲い掛かってきました。

 まず、このお薬自体がどういう作用か簡単にいうと、サインバルタと似ていて「気分を前向きに、元気にしてくれる」という作用があります。

 ただ、私の場合は朝服用して夜くらいに胸焼けのような状態が数時間続くようになりました。ですが、B氏も薬局の薬剤師さんも「最初はちょっと胸焼けみたいなムカムカがあるかもしれない。けど、数日したら消えていくし、我慢できる程度のムカムカだったら服用を続けて欲しい」とのことだったので、なんの疑いもせず服用を続けました。

 ですが、どうしても看過できない状態になったのは処方分が折り返しを越えて、後半に入った頃でした。

 上記の説明部分で少し書きましたが私は「双極性障害2型」という病名、診断で現在も治療をしています。この病気は躁状態(ハイテンション)と鬱状態(ローテンション)を繰り返し、患者さん自身も状態の波に振り回されてしまう病気です。

 鬱状態があまりにも酷いため「気分が前を向くように」服用を開始したのに、服用していく内に

・多動
・ソワソワ
・落ち着きがなく喋りだしたら止まらない
・買い物大好き、散財の一途を辿る

という、ある意味教科書通りの躁に転じてしまい、処方分を飲みきった所で診察を受け、『2017年9月末に』イフェクサーも中止になってしまいました。

 現在はいわゆる混合状態にあり、日によって状態が違うというある意味一番難しい時期にあると思います。あくまで私の体験談(一例)であり、副作用は人により、症状・用量によっても星の数ほどあるんじゃないかと思っています。

 貴重なお時間を頂き、読んでいただき、ありがとうございました。

[参考記事]
「サインバルタ(抗うつ薬)の副作用によりシャンビリ、頭痛、目眩、吐き気」

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