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インフルエンザワクチン接種によるアナフィラキシーショック体験談

この記事は30代の男性に書いていただきました。

……..

 大学受験を控えた18才の11月に、近くのクリニックでインフルエンザワクチンの予防接種を受けました。インフルエンザワクチンは幼稚園や小学校の頃にも接種した記憶があったのですが、特に体調不良もありませんでした。

 当日は体調も悪くなく、クリニックに到着してから測った体温も36度7分で平熱でしたし、他に自覚症状もなく、医師の問診の後、そのまま注射することになりました。

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会計時に調子が悪くなる

 診察室で左腕に注射してもらい、その場は特に痛みや違和感もなく、会計を待つために待合室に戻って長椅子に座っていました。5分くらい座っているうちに、なんとなく眩暈(めまい)がしているようなフワフワとした浮遊感を感じ始めました。

 はじめは気のせいかと思って、そのまま座っていたのですが、だんだん眩暈(めまい)が酷くなり、目の前が白くなってくる感じが強くなってきたので、近くにいた看護師さんに声をかけ、体調が悪くなってきたことを伝えました。

 その時にもう一度体温を測ると、37度2分になっており、長椅子に座っているのもしんどくなってきていました。診察室に戻って少し休むよう勧められたので、そのまま立ち上がろうとしましたが眩暈(めまい)がひどくて、立ち上がりましたが歩き出すことができず、さらに吐き気も出てきました。袋をもらい、2度吐くと吐き気は落ち着きましたが眩暈(めまい)は治らず。

 近くに付き添ってくれていた看護師さんに後から聞いたところによると、顔色が真っ青になっていたとのことでした。結局車椅子に乗せてもらって、横になって休める診察室まで移動させてもらいました。

 意識を失うほどの状態ではありませんでしたが、私の状態を診察した医師は、インフルエンザワクチンの接種によるショック状態だと説明してくれました。

 自分でなんとか自宅まで帰らなければならない状況だったので、しばらく休ませてもらっていましたが、症状が良くなりませんでした。それを見ていた医師が、少し回復させるために点滴を打ったらどうかと言ってくれました。インフルエンザワクチンの注射を打ったすぐあとにまた針を刺すなんていやだと思い、気が進まなかったのですが、このまま帰れなくなるのも困るし、迷っていても仕方がないので点滴を打ってもらうことになりました。

 どのような内容の点滴だったのかは記憶にありませんが、30分くらいかけて500㏄程度の点滴を入れてもらい、白くもやがかかっていた視界が少しずつ晴れ、ものすごく冷たくなっていた手足の先にも感覚が戻り、温かくなってきて、落ち着いてきました。

 点滴を打ってからも少し休ませてもらっていましたが、だんだん動けるようになってきたので、自力で家に帰ることができました。

後日、薬剤師に聞くと

 この話を知り合いの薬剤師さんにしたところ、おそらく症状からするとインフルエンザワクチンを打ったことによるアナフィラキシーショックだと思われるので、もし今後同じワクチンを打ったら、もっとひどい症状が出る可能性があると言われました。

 そこで、本当は受験前に2回打つ予定だったインフルエンザワクチンの2回目はキャンセルし、そのまま受験に臨みました。幸運にも、その年にはインフルエンザにかかることなく過ごすことができました。

 それ以来15年以上インフルエンザワクチンは打たずに過ごしています。そのうちインフルエンザにかかったのは3回で、かかった時もそこまで高熱は出ず、やり過ごすことができています。

[参考記事]
「慶応大がインフルエンザワクチンは効果がないと発表」

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