Read Article

広告

漢方薬に副作用がないとの思い込みは間違い。私は副作用で入院しました

この記事は30代の女性に、漢方薬で副作用が起きた時の体験談を書いていただきました。

…….

広告

処方のきっかけ

 6年前の秋ごろです。風邪をひいてしまい、微熱と頭痛がありました。いつもなら、栄養のある食事で何とか乗り切れていたのですが、2日たっても症状がよくならないので、総合病院の内科にかかりました。

 微熱と頭痛、そして、肩の痛みも出てきたことと、以前に、市販の風邪薬でアレルギーを起こしたことがあることを話しをしましたら、「漢方薬なら大丈夫でしょう」と言われました。それで【ツムラ柴胡桂枝湯エキス顆粒】を処方されました。

ツムラ柴胡桂枝湯エキス顆粒の効果と副作用

 夕食時の食前に飲んで、しっかりと睡眠ととったところ、翌朝には、微熱はあるものの、頭痛は収まっていました。

 次の朝の朝食時も飲みました。お昼近くになって、また、頭痛がし始めたので、昼食前にも飲みました。飲めば、頭痛は治まるので、そのまま飲み続けました。

 3日後、再び2度目の診察をしてもらい、「微熱は続いていること、頭痛は飲めば治まる」と話したところ、医師からは、「そのまま飲み続けましょう」と言われたので従いました。

飲み続けて起きた事

 2度目の診察していただいた次の日の朝、身体がいつも以上にだるかったので、熱を測ったのですが、37.2度と微熱だったので、ツムラ柴胡桂枝湯エキス顆粒を飲んで、朝食を食べ始めたところ、吐き気が来て、むせると同時に嘔吐しました。

 病院に連絡したところ、「胃が弱ってるのかもしれないので、胃に優しい消化の良いものを食べてください。」と言われました。「食中・食後直後以外で吐き気が生じるなら、病院に来てください」とも言われたので、栄養補助食品セリーやうどんなどの食事に変えました。この時には漢方薬は安全という思い込みがあったので、副作用のせいだとは思ってもいませんでした。

〔2度目の診察から2日目の朝〕
 食中・食後直後以外の吐き気はないものの、食事するのがだるくなるくらいの食事中にむせがありました。また肩こりのような痛みが身体のあちこちにありました。

〔2度目の診察から2日目の昼〕
 身体がだるさと身体の痛み(肩こりのひどい感じ)があったので、熱を測ったところ37.6度ありました。食前にツムラ柴胡桂枝湯エキス顆粒を飲み、別でいただいていた解熱剤を食後に飲みました。

〔2度目の診察から2日目の夜〕
 横になっていて起き上がるのもつらいくらいのだるさがあり、熱が38度ありました。食欲もなかったのでツムラ柴胡桂枝湯エキス顆粒は飲まず、食事もせず、別でいただいていた解熱剤を飲みました。

〔2度目の診察から3日目の朝〕
 吐き気で目が覚め、嘔吐しました。嘔吐したので、胸をさすったところ、異変に気付きました。見たところ、左胸下からわき右わき腹にかけて、発疹の帯のようなものが出ていました。

 嘔吐もおさまらないので、即、病院に電話して、病院に向かいました。向かっていく最中にも、左腕にも湿疹は広がっていきました

 内科医師(処方してくださった医師)に診てもらったところ、「帯状疱疹」と診断され、皮膚科に回されました。

〔皮膚科での診断〕
 診察待ちの間も、吐き気があり、だんだん熱が上がっていく(最終的には39度)ので、処置室で点滴をしながらの診察になりました。

 この時点で、息をするのも辛くなりました。採血などの検査の結果、「ツムラ柴胡桂枝湯エキス顆粒の副作用」と診断されました。ツムラ柴胡桂枝湯エキス顆粒をやめ、即入院と言われました。

〔治療と経過〕
 生理食塩水と抗生剤の点滴をしながら、湿疹個所に塗り薬とガーゼ+包帯を当てられた状態になりました。

 2日後に熱は下がり、身体の痛みは引きました。3日後に退院したものの、湿疹は、その後1週間ほど治療するのにかかりました。

 皮膚科の医師のお話によると、

「ここまで、ひどいのは、見た事はないけれども、ツムラ柴胡桂枝湯エキス顆粒は、飲む人によっては、相性が悪く風邪を悪化させたような症状が出ることもある」

とのことでした。

「〔2度目の診察から2日目の朝〕の時点で、服用をやめていればよかったかも」ともいわれました。確かにここで止めていれば入院せずに済んだかもしれません。

 漢方薬は「副作用がない」という思い込みがありましたが、これは間違い。どんな薬でも、「副作用」あると念頭に置くべきだと実感しました。

 だれにも必ずしも「副作用」が起きるわけではないのですが、最近は、市販で漢方薬も見かけますので、私の体験が参考になればと思います。

[参考記事]
「漢方薬の副作用で全身に1cm間隔で発疹」

LEAVE A REPLY

*

Return Top