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胃薬のせいでA型肝炎に感染。なぜ胃薬でウイルスに感染したのか

この記事は30代の男性に書いていただきました。

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 この記事では胃薬が原因で起こった感染症(A型肝炎)についてお話しします。

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当時の私の健康状況や仕事について

 数年前の28歳の頃です。胃の調子が悪かった私は、会社近くの内科へ行きました。当時の私の健康状態はあまり良くありませんでした。20代前半の頃から喘息となり、この頃も月1回のペースで喘息の症状が出ていました。その時には2種類の粉末状のステロイドで対処したり、病院へ行き点滴を受けていました。

 健康状態の悪化は仕事環境も一因です。私は携帯電話向け電子部品の外資系製造メーカーで開発エンジニアをしています。仕事が終わり、家に着くのは毎日深夜12時過ぎ。忙しく残業続きのため、そのストレスのせいで胃痛が発生したのだと思います。

処方のきっかけとその症状

 ある日、ひどい胃痛がしたので会社近くの病院で診療をしてもらい、胃薬の処方を受けました。その次の日、発熱したり、だるくなったり、今までに経験したことのない不調に陥りました。

 私はその時は喘息の発作が出たのかもしれないと思い、呼吸器科のかかりつけの病院へと行きました。そこで血液検査などを行い、その日は帰りました。仕事も休めないので、次の日も会社で仕事をしていましたが、突然、総務経由で呼吸器科の医師から電話がかかってきました。

 「あなたはA型肝炎です。仕事をしている場合じゃない。安静にしなさい」と強い口調で言われました。私はとても驚きました。なぜ肝炎にかかったのかも分かりませんでした。呼吸器科の医師と電話で話しているうちに「会社近くの病院で処方された胃薬のせいではないのか」との結論に至りました。

 調べてみると胃薬を飲むと免疫力が落ちて感染症にかかりやすくなることが分かりました(A型肝炎はウイルスへの感染が原因)。胃薬は胃酸を抑えますが、胃酸は本来食べ物を溶かす役割がありますが、菌を殺す作用もあります。これを抑えるということは腸にそのまま菌が移行することになり、結果的に腸内細菌のバランスを壊します。腸は免疫に大いに関係していますので、腸が悪くなると免疫力も下がることになります。

 私の具体的な症状としては、発熱でだるくなり、手のひらの皮がボロボロに剥けて、人と握手するのが恥ずかしいくらいでした。思い当たる胃薬を止めて、A型肝炎用の薬を飲むようになり1週間ほどで症状は治まりました。手の皮が元どおりになるまで計2週間は必要でした。

 A型肝炎は急性でかかったので、しばらくすると治りましたが、会社で問題が生じてしまいました。動揺していたため私は呼吸器科の先生の言葉を上司へそのまま報告してしまい、その結果仕事でマイナスな影響を受けてしまいました。

この経験から学んだこと

 この経験から学んだことは次の2つです。

 1つ目は、突発的に新規の病院へ行く際は、何か問題が起こった時にも対処してもらえる規模の病院へ行くこと。

 胃痛の時に行った新規の病院は繁華街から少し外れた、60代位の医師が個人で経営している古めの病院でした。「あなたに処方された薬で副作用が起きました」と言えばよかったかもしれませんが、当時は健康状況が悪く、そういうアクションを起こす余裕や気力がありませんでした。個人経営ですので言ったところでどこまで対処してもらえるか分かりません。

 2つ目は、かかりつけの病院の医師でも信じきってはダメだということです。私はその呼吸器科病院に1か月に1回程度通院していました。呼吸器科医を「医師」ということでかなり信用していたのですが、仕事中に会社へかかってきた電話で、その信頼は無くなりました。医師が会社に電話をしたことで、上司が私を見限ったかのように嫌がらせをしてきて、仕事を干されて結果的に他部署へ異動することになりました。

 その後、喘息の発作が出なくなったため、かかりつけの呼吸器科に通院しなくなったのですが、ある時、その呼吸器科医から自宅にハガキが届きました。赤字で「喘息は危険な病気です。ちゃんと通院してください」という主旨のことが書かれていました。この時は喘息の発作が1年近く出ていなかったため、この呼吸器科医を冷静に客観的に見ることができるようになり、「商売優先な病院」だったことに気づきました。この呼吸器科の病院は経営に必死だったのです。

 上記のことから、医師や病院との付き合い方をより意識するようになり、転居したり、転職や異動したりした際には、良い病院を探しておくことを意識するようになりました。

[参考記事]
「胃薬の副作用で舌が勝手に口から出てきてしまう」

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