この記事は30代の女性に書いていただきました。
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「処方のきっかけ」
約15年前の事です。ある日の夕方、学校から帰宅すると激しい腹痛に襲われましたが、次の日の朝、腹痛は治まりました。しかし、何となく吐き気がする感じがしたのと、37度5分の発熱があり、近所のかかりつけの病院へ行きました。
そこで、解熱剤と一緒に、胃薬3種類が処方されました。その中の1つが吐き気止めのエリーテン(プリンペランのジェネリック)で、朝、昼、夕の食事1時間前に2錠を服用するように言われ、その日から服用を始めました。2日後には熱も下がりましたが、まだ胃の調子が不安定であり服用を続けました。その後、再び発熱をぶり返し(38度の発熱)、また吐き気も感じた為、再び病院へ行き、同様の薬を処方され、服用し続けました。
舌が勝手に口から出てきてしまう・・・
処方から8日後。熱も平熱に下がり、吐き気もなくなりもうだいぶ回復したかな、と思った矢先のこと。朝から何となく口の中に異変を感じました。まだ熱も下がったばかりで、身体が少し疲れているだけだと思いました。しかし、口に意識を集中すると舌が震えているということが分かりました。震えだと分かった途端、「何なのだろう?自分で意識して舌を動かしているわけではないのに」と不安を感じました。
そして、その日のお昼頃には、自分で意識して出そうとしているのでは決してないのに、舌が勝手に伸びて口から出てきてしまう、という状態になりました。引っ込めようとしてもまた出てきてしまう、の繰り返し。一体、自分の身体がどうなってしまったのか、何でこんな異変が起きているのか、更に恐怖に陥りました。
その時、家には母もいたため、この事態を話したところ、もしかしたら薬の副作用ではないか?と言われました。ちょうどその日は診ていただいた病院が休診日。今すぐにでも医者に診ていただきたい、と思ったのに休診日だと知り、更に恐怖に陥りました。このまま一生、この舌の異常を抱えて生きていかなければいけないのか、とさえ思いました。
そこで、母が薬を処方していただいた薬局に電話をし、その時の私の状態を話してくれました。薬剤師さんは、おそらく薬の副作用が原因であること、またその異常も暫くすれば落ち着くであろう、ことをおっしゃられました。そして、その日の夕方、ようやく舌の異常は治まりました。
次の日、医者へ行き、前日に起きた舌の異常を話しました。医者は、おそらく服用していた3種類の胃薬のいずれかの副作用が原因である、とおっしゃりました。その3種類のうちどの薬かは分からない、とも。
それ以来、病院で胃薬を処方してもらう時は毎回、上記の3種類の処方は避けていただくようにお願いしました。
10年後に知った、あの時の原因
舌の異常の副作用を体験してから約10年後のとある日。たまたま胃腸の調子が悪く、あの時とはまた別の病院で診察を受ける機会がありました。この時もまた、以前、胃薬で口から舌が出てしまう副作用が起こったことも医者に話しました。
すると、医者は、それは「プリンペラン」の副作用が原因です、とおっしゃりました。「プリンペラン」・・・確かにあの時処方していただいた「エリーテン」は「プリンペラン」のジェネリック・・・ようやくそこで、あの時の舌の異常は「エリーテン(プリンペランのジェネリック薬品)」の副作用が原因だったと知ることができました。
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