この記事は30代の女性に書いていただきました。
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結婚に伴い、関西圏から関東に移り住むことになった私は、田舎育ちだったために都会の空気になかなか馴染むことができませんでした。知り合いもいないので、新婚生活や義両親との付き合い方など相談することができず次第に「義両親や義姉から嫌われてるのではないか」といった不安を感じるようになりました。
不安感から食事をする気分にもなれず、胃痛にも悩まされるようになり更に食欲が落ちたために内科へと受診。心療内科でも良かったのですが、カウンセリングや不安感の緩和よりもまず胃痛を治そうと思ったので内科を選びました。
診察の際、その医師は内科にもかかわらず丁寧に経緯を聞いてくれました。大きな病院ではなく、個人の小さい内科だったのが良かったのかもしれません。もちろん医師の人柄も大きかったと思います。
その医師は薬を処方するにあたって、2パターンを提案してくれました。1つは不安感を取るデパスと胃痛緩和のコランチルを二種類、もう1つがどちらにも効果の出やすいというドグマチールでした。あまり色々な種類の薬を飲みたくなかったので、ドグマチールを処方してもらい服薬をすることに。1日に2回、1錠ずつを朝晩と、量としては少ないとのことでした。
ドグマチールの添付文書を家に帰って調べると、胃や鬱病の治療に使われると書いてありましたが、「胃と鬱病って関係あるの??」と思い、少し嫌な予感がしました。
飲み始めてからは、効果を強く感じるということはなかったものの気持ちが安定している時間が増えて胃痛も落ち着いてきました。食欲も少し戻ってホッとしていたのですが、服用するようになって数日たった頃から脇の下、胸辺りに違和感があるような気がして少し気掛かりでした。
強い胸の痛みと乳汁分泌
初めはただの違和感だったので、気にはなるけど生理が近くて胸が張ってるのかなと思い放置していました。それが徐々に痛みに変わって、飲み始めて1週間の頃には下着を着けるのも辛くて痛みのせいで眠ることも困難に。
それでも、生理が近いだけだろうし、一週間後にもう一回受診するからとなんとかやり過ごしていました。この時点で、下着のサイズが合わないくらいに胸が膨らんで明らかにおかしかったです。薬のおかげで胃痛はなくなったものの、胸の痛みのせいで日常生活が困難になっていました。
元々それほど大きいサイズでなかった胸が服の上からでも分かるようなほど大きくなり少し触っただけでも痣(あざ)を押さえているような痛みを感じるようになっていて、胸が大きくなったというよりは腫れている気分でした。
痛みを強く感じ始めてから三日目くらいだったでしょうか、お風呂に入る際に下着(ブラジャー)が少し湿っていたのでおかしいと思いながらシャワーを浴びていたら、微量ですが目視できるくらいの乳汁分泌がありました。子どもが出来たわけでもないのに「乳汁って?」、さすがに焦ったので次の日に病院へ行きました。
原因はドグマチールによる副作用でした。ただ、私の飲んでいた少量でここまで症状が強く出るのは珍しいのだそうです。薬はすぐに中止と言われ、明らかな違和感の時は早めの受診を心掛けるようにと注意されてしまいました。服薬をやめた途端、急激に症状は治まりました。
薬というものは良くも悪くも体の状態に強く働きかけるというのだということを実感しました。飲んでみなければ分からないものですが、薬を処方されたら効果や副作用はしっかり確認して、デメリットになる可能性もあるということを知った上で付き合うべきですね。
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