この記事は30代の女性に書いていただきました。
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旦那の転勤で札幌から帯広市に来たときに、新しい仕事を探し、勤め始めたところがリサイクルショップでした。仕事を始めたのがその年の12月で、翌年の4月後半に妊娠が分かりましたが、まだ仕事の中で覚えたいこともあったのでギリギリまで仕事を続けることにしました。
しかし、お腹が張っていることで仕事に支障がでるようになってきたのです。仕事の中で重い物を持つことが多々あるので、その時、お腹に力を入れたときキュッと引き締まるような感覚があったので、医師に相談をしました。その時に「少し張りがあるから薬出しておくね」と医者に言われ、1日2回、1回2錠を飲むようにとリトドリンを処方されました。
その後、副作用に悩まされる
薬を飲んだ数時間後から副作用が出てきて、激しい動悸と手足の震えや吐き気、頭痛などが一気に襲ってきました。薬をもらうときに副作用がありますと説明を受けましたが、普段薬で副作用の症状が出たことはありませんでした。
余りにも強い副作用が襲ってきたので、リトドリンの添付文書を調べてみると「動悸、息苦しさ」「頭痛」「振戦」「嘔吐」という副作用が記載されていました。私に出ている副作用は全て書いてありました。しかし、一番の懸念は赤ちゃんへの影響です。他の副作用も確認してみると「胎児の心不全」「新生児低血糖」と書いてありました。
12)胎児及び新生児における心不全:
胎児及び新生児に心不全があらわれることがあり、特に2週間以
上の投与例で心不全を認めた報告がある。
胎児期から心拡大等の心不全徴候に留意し、異常が認め
られた場合には、適切な処置を行うこと。13)新生児心室中隔壁の肥大:
可逆的な新生児心室中
隔壁の肥大があらわれることがある。14)新生児低血糖:
新生児に低血糖があらわれること
があるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。リトドリンの添付文書より引用
私に副作用が出ているということはもちろん赤ちゃんにも何かしらのダメージがあるはずです。
それでも仕事を続ける
副作用で辛い状況になりましたが、マタニティーハラスメントという壁にあたり、何を言われるか分からないという恐怖から
「私、妊娠しているので重たいのは持てないです」
と言えなくて、30kg近い荷物をお腹の赤ちゃんを気にしながら運んでいました。
気づけば9か月に入っており、お腹が大きくなるにつれて張ることも多くなり、触ったら石のように固くなることがしばしばありました。それゆえ副作用を心配していましたが、お腹が張っては薬を飲むという状況に追い込まれていきました。
飲むたびに激しい運動をしたかのような疲労感があったり、動悸による心臓音が頭に響くほど聞こえてきました。それと同時に手足が震えてコップもまともに持つことができません。吐き気と頭痛も相変わらず襲ってきて眠れないことが多くなり散々でした。それ以降は、飲むことを控えるようにし、仕事中にお腹が張っても薬を飲まずに働いていました。
切迫流産の恐れが
その頃、妊婦健診でエコー検査の為、お腹を出して待っていたところ、看護婦さんが私のお腹を見て「先生、呼んでくるから!」と言って急いでいました。
先生が来て私のお腹を触ったところ、
「お腹が三角形に変形しているので危ないかもしれない」
と言われました。
「お腹が三角形」とは上手く説明出来ないですが、おへその部位が突き出て側面が内側に凹んでいるというイメージです。横になっても自分のお腹の中心が見えるくらい突き出ていました。お腹が張りすぎて切迫早産になりかけていたのです。
その後は薬が1日6錠に増え、副作用と戦いながら飲み続けたので、早産にはならなかったです。しかし、錠数が増えたことで動悸・頭痛・手足の震えが以前より長い時間続きましたので、すごく辛い時期でした。酷い時は気持ち悪くて何もできなかったです。幸い、子供には何の影響もなく、元気に生まれてきてくれました。
[参考記事]
「吐き気や嘔吐に効果がある薬で妊娠中に副作用」
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