この記事は30代の女性に書いていただきました。
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私は風邪などのよくある病気でもすぐに病院へ行きます。私の仕事上休めないので、どんな些細な症状でも早めに病院へ行くのです。職場近くの内科クリニックによく行っているのですが、この日も
「ただの風邪だろうけど、念のため処方箋をもらいに行こう」
と普段通りの気持ちで内科に行きました。
私は風邪が悪化すると、そのまま気管支炎になる事がとても多いため抗生物質をよくもらっています。経験上、弱めの抗生物質だとそのまま悪化してしまい気管支炎になってしまうので強い抗生物質を出される事が多いように思います。それは、長年診てくださっている先生も分かっているので言わなくても
「少し強めのお薬を出しておくね。」
と言い、処方してくださいました。
今まではクラビットやミノマイシンなど様々な抗生物質をもらっており何の問題も起きていなかったため、今回初めて処方された「グレースビット」という抗生物質に対しても何の疑いもしませんでした。
抗生物質によるアナフィラキシー
仕事が終わって、自宅に帰り食事を済ませ、薬を飲みました。抗生物質の「グレースビット」以外は全て飲んだことのあるお薬で、「なぜ今回は初めての薬だったのだろう?」と少し不思議に思いながらもお水で流し込みました。
5分もしないうちでしょうか。急に胸が詰まるようなゼロゼロとした咳が出始めます。なんだか、苦しい…と思い、鏡で顔を見ると今まで経験した事もないような真っ赤な顔が映り驚きました。ただ事ではないと思った時から顔面が痒くなり、喉が痒くなり、耳の中や眼球までも痒い感覚があり、呼吸が一気にできなくなりました。蕁麻疹のようにプクプクと顔面が腫れてきて、熱を帯びています。
何が起きたか全く分からず、ひとまず主人へ連絡。主人は「それはアナフィラキシーではないか?」とのことで、すぐに救急を呼びなさいと言われました。
「アナフィラキシー」という言葉は今まで聞いた事はあってももちろん経験したことはありません。元AKBの大堀恵さんもサンマを食べた後にアナフィラキシーを発症し、呼吸困難になったというニュースを読んでいた時も「食べ物でも起こるんだ」程度でした。それが薬でも起こるなんて。薬とアナフィラキシーを結びつけることができなかったため想像すら出来ず、本当にパニックでした。
しかし、そうこうしている間に少し症状が落ち着いてきたのです。抗アレルギー薬も同時に処方されていたためでしょうか。しかし、ネットで検索をすると、再ショックがあると危ないとのことでした。まずは救急を呼ぶかどうかの相談ダイヤルへ相談。やはり、アナフィラキシーは収まったあとでもショックが起こる可能性があるので、「ショックが来たら迷わず救急へ連絡を」とのことでした。
そして、翌日必ず処方された薬を持って病院へ行き、処置をしてもらうようにとも伝えられました。その後、症状も落ち着いてきたので救急搬送はされずに済みましたが、病院へ処方箋を持って行くとすぐに点滴を打たれ処置をされました。
翌日だったとしても、再ショックがある可能性があるからとのことでした。
顔面(特に眼元)の腫れも点滴を打ったあとは嘘のように引き、ホッとしました。そして、今後は別の病院でも「グレースビット」を処方されたら絶対に飲まないようにと伝えられました。
今まで蜂や蕎麦でのアナフィラキシーは聞いた事がありましたが、風邪で貰った抗生物質でこんなに恐ろしいアナフィラキシーを体験するとは思いませんでした。以降は「おくすり手帳」を持ち歩くようにしています。
[参考記事]
「母はロキソニンの副作用で脳幹梗塞になりました(実例)」
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