富山医科薬科大学の調査によると薬物療法や食事療法の糖尿病の治療で、HbA1c(グリコヘモグロビン)の数値が6.5%未満の患者は3割程度しかいないそうです。
HbA1cは糖尿病の診断に使われているのですが、糖尿病では無い人のHbA1cは4.7から6.2%で、糖尿病患者は6.5%以上です。
裏返せば、7割の糖尿病患者の治療は上手くいっていないということです。
糖尿病が恐いと言われる理由は合併症があるからです。
糖尿病の3大合併症は糖尿病腎症、糖尿病網膜症、糖尿病神経障害です。
糖尿病腎症は腎臓の機能が悪くなることで起こりますが、最終的には人工透析を受けることになります。
人工透析患者の約4割が糖尿病が原因です。
糖尿病網膜症は目の毛細血管が詰まることで起こりますが、最悪、失明することになります。
毎年3000人が糖尿病のせいで失明しています。
糖尿病神経障害は知覚神経が障害を受けることで起こりますが、足がしびれることから始まって、最終的には足が壊疽して切断しなくてはいけなくなります(参考記事「糖尿病による足の切断は年間1万人」)。
なぜ、糖尿病の治療が上手く行っていないのか。
一つには糖尿病の治療で使われているカロリー制限食の糖質が多いからです。
カロリー制限食では栄養の約60%を糖質から摂っています。
糖質が多い食事を指導しておきながら、それにより食後血糖値が上がったら薬で抑えるというのは矛盾しています。
だったら、最初から糖質の少ない食事をしていればそもそも薬で抑える必要が無いのです。
アメリカの糖尿病学会では2013年から糖質制限食も糖尿病の治療食として認められているのですが、糖質制限食の糖質量は一番厳しいもので約10%です。
これだけ糖質を減らせば食後の血糖値の上昇も抑えることができ、薬に頼ることから抜け出せる患者もいます。
二つ目の糖尿病の治療が上手く行っていない理由は薬で膵臓を酷使しているからです。
食後の血糖値を下げるために使われる薬はスルフォニル製剤などですが、これは無理矢理、膵臓からインスリンを分泌させて、血糖値を下げることを目的とする薬です。
最初の内は上手くいく事が多いのですが、使い続けていくうちに膵臓が疲れてきて、思ったように血糖値が下がらなくなります。
この2つが糖尿病の治療が上手く行っていない理由です。
日本の糖尿病学会はいまだに糖質制限食を認めていません。
明らかに今の糖尿病の治療が上手く行っていないのにです。
もしかしたら、糖質が多い食事をさせることで薬の売り上げを多くしようとしているのかと勘ぐってしまうほどです。
皆さんも糖尿病の治療が上手く行っている人は少ないという事実は認識しておいてください。
[補足]
私は糖質制限食を1年間実践していますが、内臓脂肪の数値や基礎代謝量は極めて良好です。
糖質制限食は肉、魚、野菜、タイズ製品など糖質が少ない食材が中心の食事ですが、私は肉を1日に400gから500g食べているのに体脂肪率は11.2%、内臓脂肪はほとんどありません。
内臓脂肪が多いと高血圧、心筋梗塞などにもなりやすくなりますので、糖質制限の効果は糖尿病の予防に限りません。
さらには筋肉量は体重63キロに対して53キロもあり、糖質を制限したからと言って筋肉量が落ちることもありません。
ある医師は「糖質を制限すると筋肉量が減る」と言っていますが、あれは何なんでしょうか(笑)
基礎代謝量は1500キロカロリーあり、かなり体の代謝は活発です。
基礎代謝量が高いと痩せやすいのですが、私は「細身の筋肉質」です。
糖質制限の効果は私が証明しているので間違いありません。
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