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ピロリ菌は除去(除菌)するな。除菌しなければ痩せる

 

 ピロリ菌と聞いて、何を思い浮かべますか?私は初めに「悪玉菌」「胃癌」「胃炎」を思い浮かべました。ほぼ、全ての人が私と同じ意見のはずです。ですので、ピロリ菌に効果があるヨーグルト(LG21)が売れていたり、病院で除菌してもらっている人が増えているのではないでしょうか。

 しかし、ピロリ菌に対して違う意見を持っている人もいます。ニューヨーク大学のブレイザー教授(ピロリ菌一筋25年の研究者)によると「ピロリ菌は悪玉菌ではなく、日和見菌の一種」と言っています。日和見菌は宿主の状態により、悪玉菌にもなり、善玉菌にもなりうる存在です。

 じゃあ、ピロリ菌は宿主がどのような状態の時に悪玉菌になるのかと言うと「ストレスをたくさん貯めこんで、免疫が落ちている時」です。このような状態の時に、ピロリ菌は胃を荒らし、最終的に胃炎、胃癌を引き起こします。

 ストレスを抱えていない時にはピロリ菌は善玉菌になります(もちろん、ピロリ菌が善玉菌になった時、人体には有益に働きます)。第一の効果は食べ過ぎを防ぐ効果があることです。例えば食べても食べても物足りない人がいますが、あれはグレリンという胃のホルモンが出続けるからです(グレリンは胃の中の食べ物が空っぽであることを脳に知らせるホルモン)。

 このグレリンの分泌をコントロールしているのがピロリ菌です。グレシンの濃度が低くなると食欲は無くなり、グレシンの濃度が高くなると食欲が旺盛になります。ピロリ菌はグレシンの濃度が低くなる方(食欲が無くなる)に働きかけます。ですので、逆に言うとピロリ菌を除菌してしまった人は太りやすいのです。これはニューヨーク大学のブレイザー教授が言っていることですので、間違いないです。

 第二の効果はピロリ菌が食道系の病気を減らす効果があることです。日経サイエンスが報じている事ですが、ピロリ菌を除菌した結果、胃癌が減っている代わりに、食道癌などの食道系の疾患が増えていると言う。逆に言うとピロリ菌を除菌しなければ食道癌などの食道系の疾患を防げるということです。

 ピロリ菌感染率が下がるにつれ,消化性潰瘍や胃ガンの発病率も低下した。

ところが,同時に酸逆流疾患や非常に死亡率の高いタイプの食道ガンなどの食道疾患が劇的に増加し,こうした病気の増加にもピロリ菌の消失が関係しているという証拠が数多く報告されている。

 もしピロリ菌が食道疾患を防いでくれているとすれば,これには重要な意味がある。

たとえば胃からピロリ菌を除去する抗生物質療法については,その利点と起こりうる有害な影響を天秤にかけて,ほんとうに有益かどうかを再検討する必要があるだろう。

日経サイエンスより転載

 胃癌がいいか食道癌がいいか、どちらも嫌ですよね。ですので結論としてはストレスを減らして、ピロリ菌を善玉菌として働かせることです。そうすれば、胃癌にも食道癌にもなりません。ピロリ菌イコール胃癌という医学界からの一方的な情報に踊らされないでくださいね。

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