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出生前診断で障害が確定した97%が中絶を選択

出生前診断で胎児の病気が判明した妊婦の97%が中絶を選択していると日本経済新聞が報じました。

妊婦の血液からダウン症など胎児の染色体異常を調べる新出生前診断について、診断した病院グループは27日、昨年4月の開始からの1年間に7740人が利用し、「陽性」と判定された142人の妊婦のうち、羊水検査などで異常が確定したのは113人だったと発表した。このうち97%にあたる110人が人工妊娠中絶をしていた。

日本日経新聞より転載

つまり、子供が障害を抱えていても産みたいっていう人が0.3%しかいないのだ。

東尾理子さんが出生前診断の1つである母体血清マーカー検査を受けたことを2012年にプログで書いていましたが、ダウン症の確率が82分の1あると言われたそうです。

母体血清マーカー検査とは血液検査で胎児の染色体の異常を診断する方法ですが、ここで異常値が出た場合、羊水検査を受けるわけです。

彼女は医師に「羊水検査であれば100%判定できます」と言われたのですが、その提案を拒否して産むことを決断したので、それなりの覚悟を持ってこの事実を告白したのでしょう。

障害を持っていても産んでほしいというメッセージを伝えたかったのだと思います。

しかし、彼女がダウン症の確率が82分の1であることを告白したことを良く思っていない人もいるのも事実です。

ダウン症の子供を育てている松野明美さんは東尾理子さんの告白について批判しています。

「東尾さんのブログを読まれて“がんばろう”と思われるかたもいらっしゃると思います。いろんな立場のかたがいるから、いろんな意見があると思う。でも子供が生まれる前から“可能性があります”というのは、何がいいたいのかなって思うんです。ダウン症の子を持つ母としては、正直少し怒りがこみあげてきました」

女性セブンより転載

 松野さんの言いたいことは「出生前検査は命の選別につながるから良くない。特に東尾理子さんは有名人であり、発言に影響力があるから軽率な発言は控えてください」と言いたかったのでしょう。

この記事を書いている時に「もし、私の立場だったら、どうするか」を考えたのですが、恐らく中絶を選択すると思います。

それは経済的な問題や障害児を育てる自信などを考えると無理だと思ったからです。

 ちなみに私の姉は出生前診断を受けませんでした。

理由は「お腹に針を刺すことへの胎児へのリスク」と「もし障害だと分かったら中絶することを選択するのではないかという恐れ」があったと言っていました。

夫婦で良く話し合って、出生前診断を受けるか、受けないかを話し合って置くことは大事ですよ。

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