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癌の長期入院で出費が多くなったのは入院費よりも雑費

 

 この記事は「子宮頸がんの治療の結果、腫瘍は消失」の続きです。

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子宮頸がん治療に掛かったお金

 2ヶ月の入院費、放射線治療、抗がん剤、副作用対策の薬、パジャマのレンタル代など2ヶ月で掛かった金額は約50万円。「限度額適用認定証」を持っていたので少額の支払で済みましたが、それでも無職となっていた身には厳しい物がありました。

 幸運にも保険外交員をしていた叔母の勧めで10代の頃にがん保険に加入していたので、毎日2万円の入院費、放射線治療、抗がん剤治療費も全額保険でカバーできました。更に「がんと診断されたら月々の保険料が無料」になるプランだったので、治療費の心配はせずに済みました。

 治療費の心配がなかったので、毎日1万4,000円をジャンクフードやデザートの購入、暇つぶし用の本や雑誌、暇つぶしの外出費用に充てる事も出来ました。入院が長くなると入院費もそうですが、こういった雑費が嵩みます。私の場合、割と元気な入院患者だったのもあり、入院費よりも雑費の支出の方が多かったです。

退院後の通院費も補償された

 私は幸いにも2ヶ月の治療で、子宮頸がんは寛解したので追加治療はありませんでしたが、退院後の3ヶ月は毎月がん専門病院に通い採血、内診を受けなければなりませんでした。その費用はもちろんの事、なによりも助かったのが交通費まで保険で補償された事。片道2時間、交通費は往復2,000円かかっていたので。

 そして3ヶ月経ったらPET-CT、その後は3ヶ月毎の通院とMRI撮影がありましたが、これも全て保険でカバーできました。

月々2万円の保険料は高いと思っていたけど

 私が保険に加入したのは18歳の頃で、大学を卒業して社会人になるまで保険料は母親が払っていてくれましたので、私が払っていたのは8年間で計192万円。母親が払ってくれていた分を合わせると288万円になります。

 がん発覚からの2年間で、治療と経過観察にかかった費用は既に288万円を超えていますので、十分に元は取ったと言えるでしょう。更に月々数百円でつけていた「先進医療保障」。これは「先進医療」に該当する治療にかかる費用を2000万円まで補償してくれるというもので、「先進医療」には重粒子などの放射線治療、腹腔鏡を使った手術などが該当します。

 私はどちらも受けていませんが、一生補償タイプの保険なので、この先何かあっても治療費の心配をせずに色々な治療を受けられるというのはとても心強いです。

がんは治療後もお金が掛かる

 がんが「完治した」と判断されるのは再発や転移がなく5年が経過してからです。それまでは発見された時の状態にもよりますが、ステージ2bという初期でハイリスクに該当していた私は、最初の2年間は3ヶ月毎の通院。2年を過ぎてからは半年に1度の通院と1年に1回PET‐CTがありますが、これらも全てがん保険の「通院補償」が適応になり非常に助かっています。

長期入院で役立ったもの

 私の場合は何よりもスマホとカレンダーでした。スマホは暇つぶしにもなりますし、子宮頸がんの闘病ブログなどを読んで情報収集する事で不安が解消される事もあります。

 途中から看護師さんの判断で薬を自己管理できるようになるのですが、その時にカレンダーはとても役に立ちました。100均で買ったA4サイズのマス目の大きなものを持っていったのですが、抗がん剤などの投与量や副作用も記録出来て便利でした

 最初は記録をスマホでつけていたのですが、利き手に点滴用のルートが入っていることで3日目には指先がしびれてスマホの入力が辛くなってしまいました。その時にペンで書き込めるアナログのカレンダーは重宝しました。

続きは「子宮頸がん治療2年目の体調や生活、後遺症の有無」

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