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ロキソニンの副作用により逆流性食道炎と胃に炎症が起きる

 

この記事は30代の女性に書いていただきました。

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 元々生理痛や偏頭痛などがあり、小学生くらいから鎮痛薬を常用していました。もちろんそれほど高頻度で利用していたのではなく、多くても月に数回程度です。念のため病院などには通っていましたが、特に器質的な問題があるわけでもなく鎮痛剤で対処するよう言われていました。ですが社会人になり、通常の市販薬では効き目が低下してきました。

 そんな時に医師から処方されたのがロキソニンです。飲み始めた時から軽い吐き気などの副作用を感じることはありましたが、大きな問題になることはなく数年が経過しました。ある日のこと、軽い頭痛と気分の悪さを感じた為、ロキソニンを服用しました。

 ですがいつもとは違い、頭痛は治まらず気分の悪さだけが続いたのです。あまりの気分の悪さに体が震えてくるくらいで、今までに感じたことのない症状でした。1時間ほどすると気分の悪さも少し落ち着きましたが、念の為、救急病院へ行くことにしました。その時担当の医師には、「頭痛が酷くなり吐き気がしただけだろう」と言われただけで終わりました。食あたりの可能性も指摘されましたが、特に思い当たることはなくそのまま帰宅することになりました。

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胸と背中の痛みに悩まされる

 この時、私はロキソニンの副作用のことをほとんど知りませんでした。救急病院の医師も全く指摘しませんでしたし、知る機会もなかったからです。ですが数ヵ月後、決定的な出来事が起こりました。同じようにロキソニンを服用した後、猛烈な吐き気と胃痛が起こりそのまま嘔吐したからです。普段であれば「食あたりかな」と一日もあれば治ったのですが、この時だけは様子が違いました。吐き気や胃痛が治まった後も胸が痛み、背中にも重苦しい痛みが続いていました。

 ですが不幸なことに、この時もまだロキソニンと胃の不調は関連づけられませんでした。何故なら内科を訪れても、特に異常はないという診断だったからです。私の場合は胃や腹部の痛みよりも、胸と背中の痛みが主訴だったからでしょうか。医師が疑ったのは膵臓や肝臓の異常で、血液検査をしましたが何も異常はありません。結局ロキソニンによる胃の不調は見逃され、2週間以上ほとんど何も食べられない状態が続いたのです。

複数のクリニックで診断を受けることに

 明らかに状態はおかしいものの、もともと胃の不調を感じたことのなかった私は医師の診断を信じるしかありませんでした。自分でも何が原因なのか分からなかったからです。胸や背中が痛むこととロキソニンの副作用の可能性を結びつけてくれたのは、偶然訪れたクリニックでした。たまたま近所で朝から行列ができている個人クリニックを見つけ、そこに飛び込み、経緯を説明したところ、「ロキソニンによる胃潰瘍」ではないかと言われたのです。

 念の為、胃カメラを受けたところ、胃潰瘍ではなかったものの胃に炎症が起きていることと逆流性食道炎が判明しました。幸い今度の薬は効果があったため、その後しばらく服用を続けて症状は快方に向かいました。

 私の場合は逆流性食道炎も併発したのが原因で胸が痛んでおり、内科ではなかなか診断がつかなかったようです。胃の不調が背中に出るケースも、よくあることだと説明を受けました。家に帰ってからロキソニンについて調べると、「ロキソニンは胃に関わる副作用が多くて、欧米諸国では処方されていない」と書いてありました。

 それからはロキソニンを使用するのはやめて、生理痛や頭痛は生活改善で対応しています。

[参考記事]
「母はロキソニンの副作用で脳幹梗塞になりました(実例)」

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