この記事は20代の女性に書いていただきました。
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私は看護師です。看護師になり仕事をし始めて2年がたった時、夜勤やストレスによる日々の疲弊がたまり、不眠に悩まされていました。次の日は仕事を控えているのに、夜眠れることができずにそのまま仕事へ行き、仕事に集中できなくなり、仕事のミスが目立つようになっていました。
また、眠れないことでストレスがたまり、肌はボロボロ、心はイライラすることが増えていました。
はじめは職場の先生へ処方をお願いして、よく患者さんも飲んでいるデパスを頼みました。デパスを飲み、眠れることができていましたが、次第にデパスを飲んでも夜中に目が覚めることが増えたり、寝つきが悪い日々が続いたため、睡眠薬をかえてもらうことにしました。
アモバンとの出会い
その当時働いていた病棟の先生へ不眠のことを相談し、寝つきがよくなる薬の処方をお願いしました。そのとき出されたのがアモバンというお薬です。夜勤明けでもうまく眠ることができなくなっていた私は、帰ってすぐにアモバンを飲んでみました。
すると、飲んだ後30分後に強烈な眠気が襲い、目の前はグルグルと景色が回転し、壁にはうようにして、ベッドへ倒れこみました。思えば、私にはアモバンは強すぎたのだと思います。しかし、飲んですぐに眠ることができ、寝起きは意外にもスッキリと起きることができました。
寝つきが悪い私にはちょうどいいお薬でしたが、欠点は、倒れるような眠気と、ものすごく苦い薬という点でした。あまりに眠気が強いため、自宅に帰って、寝る体制を整えてからしか飲めないし、飲むことになんだか後ろめたさがありました。
その後の眠り事情
アモバンは眠ることはできるけれども、目の前のグルグルするような強烈な眠気と、苦い味に慣れることができず、その後1カ月程度で飲むことを止めました。苦い味と何回か書いていますが、本当に苦いんです、アモバン。ただ、今でもどうしても眠ることができないときには頼ることはあります。
当時、私は絶対に眠らないといけないという強迫観念のようなものがあり、眠ることに意識を集中させすぎていたのだと思います。アモバンを飲むのを止めると、やはり眠れない日々が続き、このままではいけないと感じ、心療内科を受診しました。すると、生活リズムの改善や、眠れないということの自分の考え方を変えると、心がスッキリして、次第に眠れるようになりました。
睡眠薬を飲み始めた当時、専門でない先生に適当に睡眠薬を処方してもらい、薬で不眠を解決しようとしていなかったのがいけなかったのかもしれません。きちんとした専門の先生に、不眠の状況を相談すると、薬に頼らない解決方法も提案していただけました。私はまだ20代でこれから結婚、出産をしていくかもしれません。薬を飲んでいると、出産に影響する可能性もあります。
若いうちから薬に頼るようになるのではなく、他の方法で不眠を解決できてよかったと思います。今でもどうしても眠れない時はたまに飲むことはありますが、睡眠薬に依存することなく、上手に付き合えることができていると思います。同じように悩まれている方も、自分に合った専門の先生に相談することが一番の解決方法だと思います。
[参考記事]
「統合失調症の薬「シクレスト」の副作用により夜中に発狂」
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