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ルナベル配合錠LD(生理痛改善薬)の副作用で血栓症の疑い(実例)

 

この記事は20代の女性に書いていただきました。

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高校生の頃から人一倍生理痛がひどく、学校や仕事を休むこともありました。一度婦人科にも行きましたが、特に問題はなく、まだ成長途中のため子宮が未熟で、それで生理痛が酷いのだろうという診断でした。ですが20代後半になってから、ますます生理痛はひどくなり、夜中も痛みで起きてしまうほどでした。鎮痛薬が欠かせず、薬の効果が切れる頃を計算して次の薬を飲むほどでした。

だんだん毎回のように、痛みがひどい時には寝ることもできないまま布団にくるまり、ただひたすら時間が過ぎるのを耐えて待つようになりました。いくらなんでもこの状態は普通ではないのではないかと思い、婦人科を受診することに。

診断は子宮内膜症でした。エコーで見てみると、子宮の半分ほどが内膜症に侵されていました。残念ながら、子宮内膜症の治療薬はないらしく(病状がさらに進行すれば子宮摘出手術などがありますが)、今の段階で症状の進行を止めることしかできないと言われました。

そこで勧められたのが、ルナベル配合錠LDという女性ホルモン配合薬でした。この薬を毎日決まった時間に3週間連続で飲み、1週間は休薬期間として飲まないというサイクルを繰り返します。休薬期間中に生理がきます。

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ルナベル配合錠LDでの副作用

私は現在この薬の服用を始めてから1年半が経ち、確かに生理痛がほとんどこなくなるという効果を得られましたが、それと同時に副作用の苦しみも味わうこととなりました。

具体的には、まず初めて服用してから数時間後には、吐き気が起こりました。飲んだ3時間後くらいから気分が悪くなったので、明らかに薬の影響だと思います。薬が自分に合わない人の副作用は私のよりもっとひどく、吐き気どころか実際嘔吐することもあると聞きます。それに比べたら私の場合はましな方だと説明されました。

そして、飲み始めてから来た最初の生理がなかなか終わらず、だらだらと2週間ほども出血が続きました。不安になりましたが、インターネットなどで調べると、多くの人が不正出血を経験されているようです。

また、私はよく運動をするのですが、運動中、血液中の酸素が足りなくなるせいなのかは分かりませんが、左腕と左足のふくらはぎがしびれるようになり、息切れも起こすようになりました。しびれは不定期に現れるようになり、仕事中にパソコンを打っているとしびれが起き、しまいには手がふるえて打ち間違いをしてしまう始末です。

その他には、乳房痛があったり、体重が増えたりということがありました。このような体調不良が重なり、今までめったにできなかった口内炎が常に2~3個はある状態にもなりました。この口内炎も病院で治療が必要なほど重症化するのです。

かかりつけの婦人科にこのような副作用の相談をしましたが、この程度の副作用はたいていの人に現れるもので、生理が軽くなったというメリットと天秤にかけるとどうですか?と言われました。どちらを取るかは究極の選択でどちらも嫌です。そんなことを聞く医師ってどうなんだろうと思いました。

副作用は忘れた頃にやってきた

服用を始めてから3カ月が過ぎた頃から、吐き気やしびれがほとんどなくなり、それで安心していたのですが、副作用は忘れた頃にもやってきます。

ある日、左足の足首の上辺りに青あざがあるのを発見しました。特に気にも留めなかったのですが、気づくといつも青く、心なしか腫れているのです。ふと薬のパッケージを読むと、重大な副作用の欄に血栓症とあります。その症状として突然の足の痛みや腫れと書いてありました。実は血栓症のもう一つの症状でもある胸の痛みもあったので、急に怖くなり急いで婦人科を受診しました。

病院で血液検査や心臓、肺の検査を受けましたが、結果は血栓症ではないと言われ、よく分からないままでした。ただし、薬のせいで血栓症になりやすいことは確かなので、日頃から水分をよく摂り、血栓を作らないよう気をつけるようにとのことでした。

正直、血栓症のような恐ろしい副作用の危険もある薬を服用し続けるのは怖いのですが、服用を続けるかどうかを決めるのは患者自身です。私の場合、今では上記のような副作用はほぼなくなったものの、いまだに時々吐き気が起きることはあります。また、この薬は1日でも飲み忘れると、ホルモンバランスが乱れるため、副作用が出てくると聞きました。

薬を飲み始めてからは、明らかに様々な体調不良が現れましたが、服用を止めたら、子宮内膜症の症状は再び拡大し、またあの恐ろしい生理痛地獄の日々が始まります。どちらを選ぶか葛藤がありますが、今のところ薬に頼らざるを得ません。

最後に

女性である以上、毎月来る生理からは逃れられません。今までは、くる時期も乱れがちで、今月もまたあの痛みを味わうのかと恐怖を感じていましたが、今ではそれは全くありません。しかし、薬を飲むことで確実に体は副作用というダメージを受けています。

[参考記事]
「子宮筋腫で痛みが出る理由を産婦人科医に聞いた(腰痛以外)」

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