日本で年間、何人の人が人工妊娠中絶をしているのか知っていますか?
厚生労働省の「平成26年度衛生行政報告例の概況」によると26年度の人工妊娠中絶件数は181905件。
平成26年の推計出生数は100万1000人ですので、その5分の1ほどの胎児が生まれることなく亡くなっている計算になります。
では、181905件の中で10代の中絶人数はどれだけいるのか。
答えは17854人。
つまり、中絶している約10人に1人が10代です。
内訳は
15歳未満 303人
15歳 786人
16歳 2183人
17歳 3283人
18歳 4679人
19歳 6764人
ちなみに20代が76445人。
30代が69732人
40代が17839人
50代以上が25人
です。
日本の法律では22週(妊娠6か月の3週目)を超えたら中絶はできませんが、22週の胎児は既にりっぱな人間です。
22週になると身長が約30センチ近くになり、体重が500gくらいになっています。まばたきもでき、表情も確認できます。
中絶をする人の中には性犯罪に巻き込まれたり事情があるとは思いますが、ほとんどが避妊を全くしなかったり、失敗していることが原因です。
避妊の「失敗確率」は方法によっても違います。
[何も対策なし]
85%の確率で失敗
[コンドーム]
男性用コンドームは完全な(正しい)使用で2%が失敗、不完全な使用で18%が失敗
女性用コンドームは完全な(正しい)使用で5%が失敗、不完全な使用で21%が失敗
[射精の前にペニスを抜く]
完全な(正しい)使用で4%が失敗、不完全な方法で22%が失敗
[殺精子剤]
性交前に膣の中に精子を殺すための薬剤を入れ、妊娠を防ぐ避妊法です。
完全な(正しい)使用で18%が失敗、不完全な使用で28%が失敗
[ペッサリー]
子宮頸部にカップをかぶせ、精子が入らないようにする避妊法です。
完全な(正しい)使用で6%が失敗、不完全な使用で12%が失敗
[ピル、避妊パッチ、ヌーバリング]
避妊パッチは皮膚に張るタイプの避妊薬で排卵を防ぐ役割があります。ヌーバリングは膣内に入れるタイプの避妊薬で排卵を防ぐ役割があります。
完全な(正しい)使用で0.3%が失敗、不完全な使用で9%が失敗
[IUS]
IUSは子宮に避妊具を装着して黄体ホルモンを放出させることで子宮内膜を薄くし受精卵の着床を防いだり、精子の子宮内への侵入を防ぐ目的で使われる避妊法です。
完全な(正しい)使用で0.2%が失敗
[IUD]
IUDは子宮に避妊具を装着して、受精卵の着床を防ぐ避妊法です。
完全な(正しい)使用で0.6%が失敗、不完全な使用で0.8%が失敗
[女性の不妊手術]
卵管の通り道を縛ることで、子宮に卵子が出ないようにする手術です。不妊手術は、母体保護法により子供がいたり、配偶者の同意書が必要。
通常、0.5%の確率で避妊が失敗
[男性の不妊手術]
精子を送る精管をカットしたり、縛ったりする手術です(パイプカットと言われる手術)。不妊手術は、母体保護法により子供がいたり、配偶者の同意書が必要。
通常、0.1%の確率で避妊が失敗
この中で一番現実的なのがやはりコンドームだと私は思っています。コンドームの失敗確率は2%ですし、妊娠と同時にエイズなどの性感染症も防ぎますので、一番ベストです。その他の方法は妊娠は防げるかもしれませんが、性感染症までは防ぐことができません。
女性の皆さんはもし、男性がコンドームの装着を拒否する場合には性交渉することを拒否したほうが身のためです。避妊しない大抵の男性は女性の体だけを求めているだけですので、相手を好きではないと思います。好きだったら中絶することでダメージを負う女性の体や生まれてくる可能性がある子供のことを考えて、避妊をするはずですから。
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