ケーキに使われているクリームを本物のクリームと思っていませんか?
クリームは「牛乳から乳脂肪以外を取り除いて、さらに乳脂肪分が18%以上含まれているもの」と定義されていて、それ以外は「クリーム」と呼んではいけないのです。
この本物のクリームを使ったケーキはほとんどなく、ほとんどがパーム油などの植物油脂から作られている偽クリームです(一般的にはホイップクリームと呼ばれています)。
ホイップクリームの作り方は植物油脂に水素を添加して硬化させた後に、泡立ちをよくする薬剤、乳化剤、香料、着色料、安定剤などを入れ、本物のクリームのような形状と味に仕上げています。
このように作られたクリームにはトランス脂肪酸が含まれているため、健康には良くありません。
厚生労働省も農林水産省も「トランス脂肪酸の摂りすぎは冠動脈疾患の発症に繋がる」と指摘しています。
冠動脈疾患とは「心臓の筋肉へ酸素や栄養分を供給している冠動脈が詰まる病気」ですが(最終的に狭心症や心筋梗塞に繋がる)、欧米では死因の第1位を占めるほどメジャーな病気です。
ではクリームにはどのくらいのトランス脂肪酸が含まれているのか。
農林水産省によれば10個の検体の調査で「最小で100g当たり3.017g、最大で 12.470g」です。
日本人が1日に摂るトランス脂肪酸の量が平均0.92gから0.96gですので、ケーキ好きな人はこの数字をはるかに超えるトランス脂肪酸を摂っていることになります。
アメリカでは2018年6月以降トランス脂肪酸が全面禁止されますが、日本は業界保護のため野放し状態です。
WHO(世界保健機関)では総エネルギー摂取量の1%未満のトランス脂肪酸の摂取であれば安全と言っていますが(日本人の場合は2g未満)、少しも体に入れてはいけません。
トランス脂肪酸がWHOの基準以内であれば安全と言うのならば、アメリカはなぜ全面禁止にするのでしょうか。
ですので、私たちに出来ることはスーパーで売られているような安っぽいケーキやお菓子を買わないことです。
皆さん、糖質ジャンキーになっていますので、甘い食べ物の誘惑には中々勝てませんが、我慢、我慢!
[参考記事]
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