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統合失調症の薬「シクレスト」の副作用により夜中に発狂

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この記事は20代の女性に書いていただきました。

………..

21歳の大学生です。
高校3年生の冬に双極性障害2型と診断されましたが、最近、統合失調症に病名が移りました。
精神科にも通い、様々な薬を飲みました。
一時期は閉鎖病棟に入院したり、歩行困難になるほどのうつ状態に悩まされましたが、現在は回復し学校に通うことができています。
次の病院を探してはいますが、現在服薬をせずに上がることも下がることもなく過ごせているので、もう少し様子を見ようと思っています。
実質上の無断断薬ですね。

今回は投薬生活の中で一番苦しい思いをしたシクレストについてお話ししようと思います。

【医者と合わずに別の精神科へ】

もともと通っていた精神科の先生がとても大雑把な方で、精神保健福祉手帳の診断書をお願いしたにも関わらず、翌月にその話をしたら「そんなの聞いていないよ」という先生でした。
当時うつ状態がひどく一人で出歩くことができなかったため、せめて福祉の支援を受けられたらと思い頼んだのですが、あまりの適当さにこれ以上は頼れないと思い、転院を決めました。

次の精神科は家から車で40分かけて行きました。
病院の雰囲気はとても良かったのですが、先生は寡黙と言いますか、話を聞かないタイプで、話をしても「へえ…」で流す人でした。
もちろんそういう先生と相性が良い人もいるとは思いますが、私は合わなかったです。

その先生に初診で勧められたのがシクレストでした。

【新薬 シクレストとは】

シクレストは新薬で、日本ではまだ統合失調症にしか適用されていません。
初診時に「人から見られている感覚がある」「情報を抜かれている気がする」といった統合失調症の症状があるという話をしたので、シクレストを試すことになりました。
ただ、海外では双極性障害にも使われている薬なので、そちらの症状にも効くことを期待し服用を開始しました。

シクレストは舌下錠タイプです。
糖衣錠のように飲み込んではいけないため、舌の下に入れて10分待ちます。
その間は唾を飲むこともできず口を動かすこともできません。
すると口の粘膜から薬を吸収し、体に効くそうです。
舌にしびれが来るのでその後もしばらく会話が困難になり、味を感じることができなくなります。

今まで私はリーマス(双極性障害)ラミクタール(双極性障害)を服薬していましたが、ラミクタールは数値にわずかな異常が出たため1年ほど前に中止し、リーマスのみ服用していました。
しかし、リーマスを飲むと体の震えがひどく、文字もうまく書けなくなってしまったため、新しい病院に行くまでの間は言われていた量の半分を服用していました。
先生にそれを伝えると「リーマスは全く無意味」と言われ、ラミクタールを勧められたのですが、この薬は先ほど書いたように数値に異常が出たことで断念した経緯があるため、他の方法はないかと伝えたところシクレストを処方されました。

【苦味の問題】

シクレストでよく言われるのが「苦味」。
舌下錠なのだから無味にすれば良いものの、なぜかとんでもない苦味がついています。OD予防(大量服薬予防)でしょうか。
ラミクタールを味で断念した私にとっては不安でしたが、実際はそこまで気になることもなく、意外と耐えることができました。
寝る前一回飲むだけ。
ただ、苦味だけでこの薬の辛さは終わりませんでした。

アカシジアです。

【アカシジアとは】

四肢にそわそわむずむずといった異常知覚を感じる副作用です。
ジッとしていることができず、歩き回ったりすると不快感が少し和らぎます。
私の場合は足に強いアカシジアが出て、「皮膚の内側を虫が這いずっている」といった耐えがたい不快感が襲いかかってきました。

副作用も時間が経てば症状は落ち着いてきますが、それが数ヶ月単位である場合、落ち着くのを待っていられません。
私は病院に電話し、追加でアカシジア止めの薬も処方してもらうことにしました。
しかし2錠飲んでも全く効かず、24時間足の不快感に苦しめられることになりました。

また、シクレストは眠気も襲ってきますが、「眠いのに、足のむずむずで眠ることができない」という辛い状態になり、不眠になりました。
また、夜になると薬を飲むことが恐ろしく感じ、胸が押さえつけられるような気分になりました。
それでも飲まなければと我慢して飲み続けていましたが、この時点で薬が耐え難いストレスになっていたのだと思います。

【夜中に発狂】

シクレスト服用後、眠くなり布団に入ると程なくしてアカシジアがやってきます。
ムズムズの気をそらせるほど意識がはっきりしていないため、ひたすら耐えることになります。
しかし日が経つにつれてアカシジアに対するストレスや不眠による情緒不安定が加速し、夜中に一人でブツブツ言いながら布団の上をひたすらグルグル歩き回るようになっていきました。
足を殴ったりしてもむずむず感が変わることはなく、朝起きると足にうっすら痣ができていたこともあります。
0時に服用し、眠ることができたのは大体3時頃。
3時間もアカシジアで苦しんでいたのです。
一回だけ飲み残しのクエチアピン(抗精神病薬)を飲んで強制的に寝たこともありましたが、次の日の夜まで頭がハッキリせず、日常生活を送ることすらできなくなりました。

そんなある日、彼氏と泊まったホテルで事件は起きます。
眠る前にいつものようにシクレストを飲み布団に入ると、アカシジアが出ました。
1週間も不眠で耐えきれない不快感と戦う日々、そしてこの先もこの副作用に悩まされて生きていくのかと思うと「プチン」と感情の糸が切れてしまいました。

絶叫しながら部屋を走り回り、泣き叫びながら足を殴りつけ、「こんなことならもう死んでやる!!!!」と隣で寝ていた彼氏に訴えかけました。
1時間くらいでしょうか、側から見てれば完全に狂人です。
寝ぼけ眼の彼になんとか慰められ、私も泣き疲れていつの間にか寝ていました。

シクレストを飲んでいた間は夢見も凄まじく、しっかり眠れていなかったのだなと思います。
薬の副作用によって不眠になってしまうのは治療の妨げになると思い、次の診察で先生に聞いてみることにしました。

【断薬へ】

先生にアカシジアで眠ることができないことを話すと「じゃあ副作用止めを追加しましょう」と提案されました。
2錠を3錠に変えたところで何か変わるのか…という不安と、副作用止めにも副作用はありますからその不安もあり「できれば他の薬はないですか?」と聞きました。
そのとき先生は半笑いで「それじゃあもうどんな薬も出せません」とおっしゃいました。
「障害なのだから多少の我慢はして治療をしろ」と言われているようで反論する気も起こらず、先生が納得のいく処方をしてもらい、それから二度とその病院には行っていません。

それから今現在まで1ヶ月ほどたちましたが断薬をしたことで体調が悪化することもなく過ごすことができています。
これはたまたま運が良かっただけだと思いますが…。

【最後に】

この記事を読んだからといってシクレストを恐れることはありません。
体質がありますから、副作用が起きても耐えられることがあるかもしれないからです。
苦味を例に挙げれば私はそこまでストレスに感じませんでしたが、他の服薬した人の意見を聞くと耐えられなかった!と言っている人もいます。
何を耐え難いストレスと感じるかは人それぞれなのです。

また、この記事を読んで勝手に断薬をするのはやめましょう。
私の場合、
自然に減薬をすることができていたため離脱症状もありませんでしたが、急な断薬は体調を崩すこともあります。
双極性障害であればなおさら躁転などにつながる可能性がありますので、必ず医師の判断に従ってください。

みなさまのこれからの治療の参考になればと思います。ここまで読んでくださりありがとうございました。

[参考記事]
「抗うつ薬の副作用で死ぬことばかりを考えるようになる」

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