この記事は30代の男性に書いていただきました。
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僕にとってアトピーは子供の頃からの持病です。物心ついたころには発症していたので、いつから罹っているのかよく分からないくらいです。
小学校低学年の頃は肌荒れになっている顔を見せるのが嫌だったのと、とにかく早く治って欲しいという当時の親の意向もあって、ステロイドの塗り薬(外用薬)を一時使っていました。
ステロイドはアトピーによく効く薬として有名ですが、副作用が強いことでもよく知られています。薬の効果が実感できてきたのは2週間~一か月程度使った頃だったでしょうか。当時小学2年生の僕の小さな体は「ものすごい勢いで劇的に治り、さらにものすごい勢いで劇的に副作用を発症」しました。
ステロイドの最大の副作用は肥満
ステロイドの副作用は人によって症状は違ってきます。僕の場合は肥満が真っ先にやってきました。お腹回りと顔が丸くなって、見るからに「不健康なデブ」になりました。手足はそんなに太くないのに胴体と顔が膨らんでいる。明らかに不健康な太り方でした。
背の順で並ぶと前のほうなのに体重は30キロくらいありました。当時の平均体重は20キロくらいですから、かなりのデブだと思います。学校に行けばお互いに小学生ですからデブは恰好の話のネタにもされますし、それで傷ついたストレスで食事量が増えていた部分もあるかもしれません。
後に知ったことですが、ステロイドの副作用による肥満には、
① 中心性:顔やお腹に集中的に脂肪が付く
② 脂肪沈着:脂肪が付きやすくなる
という特徴があるようです。
僕の場合はこれが見事に当てはまっていました。ただ、アトピーの症状が落ち着いたことは確かだったので使用を続けていました。
【地味にきつい爪の変形】
次に発生したのが爪の変形です。通常、手の爪は、爪の左右は指の曲線に沿って丸くなっているけれど、それ以外の箇所は比較的まっすぐに生えていますよね。しかし、僕の手の爪は左右以外の箇所も丸く曲がっていて、また左右は指の曲線よりも深く食い込むような形で変形してきて、つまり、全体に丸みを帯びていました。
何も持たなかったり、持っても軽いものを握るくらいなら何の影響もないのですが、鉄棒の授業などで体を支えたりすると硬い爪が指に食い込んで出血することがありました。この症状が辛く、親に泣きついてステロイドの使用を中止しました。
【その後の経過】
それ以降、海水浴をして海の水で治療を試みたり、高級なローションを試したり、祈祷してもらった水を飲んだりといろんな治療を試しましたが、一番効果があったのは保湿剤の使用でした。薄く延ばしても青白く跡が残るので顔周りには使えませんでしたが、亜鉛華軟膏を1日2回塗るようにして保湿に努めました。首や顔は透明の物を使っていたのでワセリンを使っていました。亜鉛華軟膏は塗ると暑くなるので夏場はきついのですが、乾燥する冬は寒いのでよく使いました。
体重はステロイドの使用を止めてからもしばらく落ちてきませんでした。小学3年生の4月くらいまで使っていて、7月から9月…ちょうどプールの授業がある頃に普通の体形に戻っていったのを覚えています。
また、雲梯や鉄棒を握っても苦にならないくらいにまで爪の形状は回復しました。しかし、20代後半になった今でも爪の形状はちょっと丸いです。
まとめ
ステロイドは回復効果もあるかもしれませんが、基本的には副作用が強い劇薬です。頼ることなく治療ができればそれに越したことはありません。
アトピーを含め様々な症状に悩んでいる方へ、漢方や保湿剤、運動療法のような健康的な治療法があればそちらを強くお勧めします。
記事転載されてますよ。
お知らせいただいてありがとうございました。
知りませんでした。
他のサイトも被害を受けています。
詐欺会社だと思いますが、抗議のメールを入れておきました。
ありがとうございました。