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北斗晶さんはマンモグラフィ検診で乳癌に??

北斗晶さんが24日に乳癌であることをブログで告白しました。

そこには身内に乳癌を患った人がいないことや毎年秋ごろ、乳癌検診を受けていたと書かれていました。

それを読んで、乳癌検診が乳癌の引き金になったのではないかと思いました。

なぜ乳癌検診で乳癌になる可能性があるのかというとマンモグラフィを使うからです。

マンモグラフィー(mammography)は、乳癌の早期発見のために人の乳房をX線撮影する手法、またそのための乳房X線撮影装置のこと。

ウィキペディアより

マンモグラフィの危険性はいくつかあり、1つ目はマンモグラフィによる被爆のリスクが胸部エックス線検査の1000倍あることです。

マンモグラフィの放射線は、「胸部レントゲンなどと比べると取るに足りず、1ラドの千分の一に過ぎない」と言われているが、両乳房で合計四枚の写真を取る時の放射線の被爆は、胸全体にあてる胸部レントゲンより1000倍も高い。(注:ラドとは吸収した放射線の総量を表す単位ですが、今はグレイが使われているようです。)
 したがって、閉経前の女性が十年間、毎年マンモグラフィ検査を受けたとすると、合計で各乳房に10ラドの放射線が蓄積することになる。

 閉経前の女性の乳房が放射線感受性が非常に強いことは、30年も前から強調されてきたことで、1ラドの放射線被爆は、乳がんリスクを1パーセント高める。したがって10年間これをやると、発ガンリスクは10パーセント高まるのだ。これは40歳から50歳の女性についてあてはまる。

WONDERFUL WORLDより転載

出典元
The Cancer Prevention Coalition

つまり、乳癌検診で本当の乳癌になってしまう可能性があるということです。

2つ目はマンモグラフィで見つかる腫瘍が必ずしも乳癌とは限らないということです。

これは「偽陽性」と言われています。

この偽陽性に関しては6万人のスウェーデン女性を対象にした研究で明らかになっています。

その研究は「マンモグラフィの検診で見つかった腫瘍の70%が乳癌ではなかった」と結論付けています。

偽陽性の恐い所は下手な病院に行くと「乳癌ではないのに乳癌と判定されてしまう危険」があるということ。

3つ目はマンモグラフィで乳癌を見付けることはそもそも非常に難しいということです。

アメリカ政府が40代女性のマンモグラフィ検診は推奨しないと言っていますが、この年代以下ではマンモグラフィで乳癌を見付けることは難しいのです。

北斗晶さんも40代ですので、去年の乳癌検診での誤診の可能性も捨てきれない(つまり、去年の検診での乳癌の見逃し)。だって、数か月で突然2センチの腫瘍(北斗さんは2センチの腫瘍)になる可能性は限りなくゼロに近いのだから

乳がんは、1mmから1cmになるまで15年かかりますが、1cmから2cmになるのは2年もかかりません。

もっと知ろう!乳がんより転載

乳癌を見付ける難しさについて、聖マリアンナ医科大学附属研究所ブレスト&イメージング先端医療センター附属クリニック院長福田護さんは次のように言っています。

要約すると日本人女性は乳腺密度が濃く、マンモグラフィでは真っ白に写ってしまう。

また、乳癌も真っ白に写るために区別がつかなくなる。

と言っています(日本人に比べて、欧米人は乳腺密度が少ないのでマンモグラフィで見つけやすい)。

日本におけるマンモグラフィの有用性を議論する際、日本人女性特有の”乳腺密度の濃さ”、罹患年齢の若さが問題になります。マンモグラフィは、乳がんを白い塊として写だすもの。しかし乳腺もまた、白く写る。つまり、乳腺密度が濃いと真っ白な画像になってしまい、乳がんが見えづらくなってしまうのです。乳腺は母乳をつくるところですから、若ければ若いほどその密度は濃く、年を重ねるにつれ徐々に薄くなっていくものです。欧米女性の場合、日本人に比べ乳腺密度が少ないことが多く、さらに乳がんの罹患年齢のピークがおよそ60〜70歳。したがって乳腺密度も薄く、マンモグラフィでも比較的見つけやすい。ところが、日本人女性の場合は罹患年齢のピークが40代、と非常に若い。加えて、50歳以上でも乳腺が濃い女性が多い。つまり、日本人女性は”マンモグラフィに不向き”なのです。それでも、現段階で国の『対策型検診』に用いることができる”条件=乳がん死亡率の減少”という”結果”を証明できるのはマンモグラフィ検診しかない。これらの問題が、20%の死亡率減少という”利益”と同時に、いくつかの”不利益”を日本の女性にもたらしています。

PHILIPSより

もちろん、乳癌検診を受けるなと言っているわけではなく、触診や超音波検査を行なう事は必要です。

本当はリスクのない乳癌検診を紹介したかったのですが、現状ではマンモグラフィ、触診、超音波検査しかないのが現状です。

[補足]

アメリカだけではなくスイスでもマンモグラフィ検診を推奨するのを止めたそうです。

スイスの場合は年齢関係なく、マンモグラフィ検診自体を廃止勧告しています。

 乳がん発見のためのマンモグラフィーによる定期検診の有用性に今疑問符が付いている。この5月には、有力医学誌で、スイス医療委員会が「マンモグラフィー健診は乳がんによる全死亡率を低下させない」と結論付けて、廃止勧告している。

研究グループはいくつかの研究の結果を検討した。25年間の追跡調査を伴うカナダの定期健診の研究によれば、生検を伴うマンモグラフィー検診は過剰診断をもたらし、不要な手術、放射線療法、化学療法などの過剰診療を招いているとして問題視した。

Medエッジより転載

[参考記事]

「海老蔵さんの妻 麻央さんの乳がんは「転移性乳がん」かもしれない」

「北斗さんは授乳をしていれば乳癌にならなかったかも」

「乳癌の予防法をまとめてみた。北斗さんの乳癌は肥満も一因か」

「夜型の女性は乳癌のリスクが40%増加」

「お酒を飲みすぎると乳癌になります」

COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 3 )
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  1. 放射能ですよ

  2. 放射線は蓄積しませんよ

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