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大腸癌の痛みを抑えるための鎮痛薬の副作用で重度の便秘に

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この記事は40代の看護師の女性に書いていただきました。

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義理の叔父(70代男性)は警察を退職直後に大腸癌(末期)が判明し、医療機関で手術をしました。
その後、ストマ(人工肛門)を装着しながら、近所に買物へ行くなどの普通の生活をしていました。

ある日大腸癌の再発が判明し、自宅で面倒を見ることが困難となり、看護師が24時間常駐の有料老人ホーム(病院経営)へ入所することとなりました。
これは本人が病院には入院したくないという思いが強かったためです。

大腸癌の悪化

大腸癌も徐々に進行し、体の自由も効かなくなり、体調の良い日だけ看護師の私とカート(手押し車)を押しながら、施設周囲を1周散歩できれば良いような状態となっていました。
その後、食事も思うように進まな
くなり、栄養補助食品(エンシュア)などで補うようになりました。
入浴や排泄(ストマパウチの交換)も施設看護師さんや介護福祉士さんの援助を受けなければ、自分だけでは何も出来なくなり、終日ベッド上で過ごすようになりました。

MSコンチンの副作用

次第に癌も全身に転移するようになり、痛みを止めるためNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)といった薬剤で様子を見ていましたが効果が無く、今まで穏やかだった叔父の表情も徐々に険しくなり、
「背中が痛くて眠れない、殺してほしい」
と言うようになりました。
施設看護師からは毎日「夜中も起きる
ようになっている」と報告を受けるようになりました。
元々、警察官だったため我慢強く、表情を表に出さず、人前で愚痴をこぼしたり、怒ったりするなどしない叔父でした。
その叔父が弱音を吐くのを聞いたのは20数年関わってきてこれが初めてでしたので、相当痛かったのだと思います。

そこで、何とか経口から薬だけは服用できていたため、MSコンチン20mg(朝1錠、夕1錠)を与薬されるようになりました。
MSコンチンは簡単に言うとモルヒネです。

すると驚くように痛みの訴えが消え、以前のような叔父の姿になりましたが、徐々に薬効も弱くなり始めたのか、次第に以前のような疼痛の訴えが頻回となり、日中面会に行っても傾眠が多くみられ、家族が声をかけても返事をしてくれない事が増えました。
また、施設看護師曰く便秘傾向であることも分かりました。
MSコンチンの副作用の1つである便秘によってストマの管理も困難となっていきました。
MSコンチンによる便秘は必ずといっていいほど起きると聞いています。

緊急入院

その後はストマの管理の問題もあり、総合病院に転院し、経口栄養が困難なことからIVH(中心静脈栄養)を造設してもらい持続点滴で生活することになりました。
叔母の強い意思があり、叔父には出来る限りの治療や延命をしていく事となっていましたが、私から施設看護師、主治医に働きかけ、治療について話し合う場を設けていただきました。
その結果、MSコンチン(モルヒネ系徐放剤)ではなく、デュロテップパッチに切り替える事となりました。
その名の通り、パッチで皮膚に貼付するだけ
なので、管理もし易く、眠気や嘔気、便秘などの諸症状も出にくくなりました。

叔父の最期を苦しませないために

麻薬の使用方法や種類、症状の観察によって、叔父のQOL(生活の質)は大きく変わっていたと思います。
早めに副作用に気づいて治療の修正や薬剤の
変更をしなければ、叔父の最期は非常にツライものになっていたように思います。
「薬の副作用で寝ているのか、具合いが悪くて寝ているのか」
「水分
不足による便秘なのか、薬の副作用による便秘なのか」など家族が患者本人の立場に立って、医療従事者と共に考えていけたら素晴らしいと思います。

[参考記事]
「母はロキソニンの副作用で脳幹梗塞になりました(実例)」

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