この記事は30代の女性に書いていただきました。
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卵白アレルギーの娘
これは当時1歳3ヶ月の娘の体験談です。乳幼児は生後2ヶ月頃から定期予防接種が始まり、毎月のように予防接種の為に小児科へ行きます。スムーズに接種していくと生後7ヶ月頃で0歳児に接種する予防接種は終わり、1歳になると水痘と麻疹風疹の予防接種が新たに加わります。
予防接種の後に接種部の発赤や発熱等の副反応が出る場合があるとの説明を受けましたが、それまで娘はどのワクチンを接種しても異変はありませんでした。
そんな娘ですがちょうど1歳になったあたりに卵白アレルギーが発覚しました。乳幼児に一番多いアレルギーが鶏卵(特に卵白)と言われています。医師からは麻疹風疹ワクチンとインフルエンザワクチンには鶏卵が含まれている為、接種する際には皮内テストを行ってから通常通り接種するか判断するとのお話がありました。
インフルエンザはタミフルなどインフルエンザの薬もあるため受けなくてもいいが、麻疹風疹は予防接種を受ける事で防げる病気である事などから予防接種した方がいいとのことでした。
ワクチン接種とその副反応
麻疹風疹の予防接種をする時期になり、接種前に皮内テストを行ないました。片腕に生理食塩水、もう片腕に麻疹風疹ワクチンを注射し15~30分ほど様子を見るというもの。
膨疹等がみられた場合には接種量を調整するとの事でしたが、娘の腕には膨疹は少しも見られず、普通に接種して問題ないとの判断でその日のうちにワクチン接種を行ないました。接種後の重篤な副反応は30分以内に起こることが多いそうで、接種後も院内で待機した後に何事もなく帰宅しました。
その晩は普通に過ごし翌朝も食欲もあり全く異常がなかった娘でしたが、翌日の夕方頃(接種から24時間経過したあたり)から少しずつ様子が変わってきました。
お昼寝をしていましたが、いつもより頬が赤く熱を測ってみると38.5℃。少しぐったりとした様子です。冷やして少し様子を見ようかと思いましたが、ふと腕をまくると両腕に赤い発疹が。前日や朝にはなかった直径2cmほどの発疹が肩から手首にかけて無数にありました。それに加え両手のむくみ。特に小指と手の甲が赤く腫れぼったくなっていました。
実はこの症状、卵白アレルギーが発覚した時と酷似していたのです。その人によりますが、食物アレルギーは皮膚だけでなく呼吸器や消化器など全身に強い症状をもたらす場合もあるもの。予防接種を行った小児科に連絡するとすぐ診て頂けるとの事で、娘を抱えて急いで小児科へ向かいました。
受診とその後
先生に診ていただくと卵白アレルギーによる発熱・発疹の可能性が高いだろうと、抗生物質とアレルギー症状を抑える内服薬を処方して頂きました。しかし先生の経験上皮内テストを行った際に問題なく、その後症状が出るケースはほとんど見たことがないとのことでした。
薬のおかげか翌日には熱も下がり、4~5日後には発疹もほとんどなくなりました。
最初のうちは熱出てないか?いつもと変わった所はないか?と予防接種後の子供の様子を観察していたものですが、何回も予防接種を行ううちに大丈夫だろうと気を抜いてしまう事も多かったように思います。
今回も最初にテストもしたしと、このような事になるとは考えてもいませんでした。「熱い」「かゆい」そう言ってくれれば楽ですが、まだ上手く言葉を発することも出来ない赤ちゃんです。親がなるべく早く異変に気付き対処しなくてはいけないと考えさせられる体験でした。
この体験がこれから予防接種を行う方、卵白アレルギーをお持ちのお子様の親御さんの参考になれば幸いです。
[参考記事]
「インフルエンザワクチンが効かないわけ」
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