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抗うつ薬ミルタザピンの副作用で足がムズムズして寝られない

 


この記事は「抗うつ薬ジェイゾロフトの副作用で家具や壁がふにゃふにゃ」の続きです。

………….

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ミルタザピンの副作用。

抗うつ薬ミルタザピンについては医者から、この薬だったら絶対に、不眠と拒食は改善してくれるから、と言われました。
この薬も、毎晩一錠を服用です。
もう何でもいい、抗うつ薬ジェイゾロフトの副作用でゾンビのようになってしまった私を救ってくれるのなら、なんでもいい、と思った私は、ミルタザピンについては、助かりたい一心だったこともあり、その日の夜からすぐに飲み始めました。
驚きました。
この日の夜、私は、今までの不眠を取り返すかのように、11時間も眠ってしまったのです。
朝起きた時に、主人と手を取り合って喜びました。
これで睡眠はなんとかなる。
そう思ったのです。

しかし、二日目の夜。
薬を飲み、あっと言うまに寝に落ちたのですが、朝、足がムズムズして目が覚めたのです。
寝る体勢を変えてみたり、立ち上がって足を動かしたりマッサージしてみたりしたのですが、寝に戻るとまた足がムズムズしてくるのです。
翌日の夜は、前の晩よりもムズムズ感が増してきて、やっと眠れるようになった、と喜んだのもつかの間、私はまた不眠になってしまったのです。
ミルタザピンの副作用を読んでみたら、「足のムズムズ感」と確かに書いてありました。
すぐに担当医へ電話したところ、まれに出る副作用ではあるけども、引き続き、飲み続けて欲しいと言われました。
私だって、良くなるためなら頑張ってのみ続けたいのですが、あんなに足がムズムズしてしまっては、寝るに寝られないわけです。
私は、処方箋を出してくれた薬剤師へ相談に行きました。
薬剤師から、副作用で足がムズムズしてるので、ムズムズ感が堪えられなかったら、抗不安薬のロラゼパムを飲むと落ち着くので試してみるように、と教えてくれました。
しかし、薬の副作用を薬で抑えるのか、と思うと、とても怖くなってしまったのです。
そこで知り合いの看護師に話したところ、薬を飲んだらすぐに足を温めると良い、と教えてくれたので、電子レンジで温めて使う薬用ホットジェルを購入し、その日の夜から足を温めて寝ることにしたのです。
驚いたことに、ムズムズ感がだんだんなくなって行ったのです。

そして、ミルタザピン服用4日目の朝。
3ヶ月ぶりに、お腹がぐうーっと鳴り、その日からまた食事ができるようになったのです。
すごく嬉しくて、涙が出たくらいでした。

睡眠と食欲については、順調に改善されていき、体力も少しずつ戻ってきた感触はあったのですが、服用から2週間経った頃に、また新たな問題が起きました。
とにかく、一日中眠気が収まらず、頭がぼーっとしているわけです。
外に出て散歩をしてみると、頭のぼんやり感がすご過ぎて、現実味が全くない。
それに加えて、振り返るとバランスを崩すような眩暈(めまい)も起き出しました。
気持ちの面では、薬の効果で落ち着いてはきたのですが、こんなに頭がぼんやりしていると、それはそれでまた不安になってしまいました。
でも、まだ薬を飲み始めて2週間です。
飲み続けているうちに、すっきりしてくるだろうと信じていました。

服用から半年経った頃、気分の面では日によって波はあるものの、随分落ち着いてはきたように思えたのですが、眠気と頭のぼんやり感、そして、眩暈(めまい)が止まらないのは相変わらずだったので、医者に相談したところ、薬の量を半分に減らしてしばらく様子を見ようということになりました。
時間はかかりましたが、少しずつ、眠気とぼんやり感は取れていったように思います。

眠気、頭のぼんやり感、眩暈(めまい)が少し楽になってきた頃、気づいたら、私の体重は、パニック前の体重に戻っていました。
ミルタザピンの効果で、食事面は順調に改善されたのですが、あっと言う間に体重が増えていったのです。
常に空腹感があり、時間があれば、何か食べたくて仕方なかったのです。
お腹の脂肪も、ドンドンついていくのが目に見えて分かりました。
ミルタザピンの副作用として、体重増加があることは知っていたのですが、このまま続けたら、私は食べ続けてしまい、ドンドン太って行くのではないか?という問題に今度は向き合わないとならなくなりました。
そこで、また医者に相談したところ、私の体調面も精神面も、最初の頃に比べたらはるかに改善されてきてるので、薬を飲む日数を減らしてみましょう、ということになりました。
最初は一日置き、その後は三日置き、そして一週間に一回、と、2ヶ月ほどかけて薬をのむ日数をあけていき、最終的には薬をのまずに済むところにまでたどりつきました。

こうして、副作用と戦いながらも、約十ヶ月ほどの薬治療をこなしたわけです。

薬治療から学んだこと。

私の場合は、体調があまりにもすぐれなかったため、薬治療を選びました。
薬によって、毎日のように続いたパニック発作は消えていったり、睡眠と食事面が改善された点では救われました。
ですが、薬さえ飲んでさえいれば、全てが良くなるというものではありませんでした。
私はとてもラッキーで、薬治療と並行して、素晴らしい社会福祉士と出会えて、定期的なカウンセリングを受けたり、社会福祉士からの薦めで、無料のヨガクラスやマインドフルネスのクラスへ参加させてもらったりしてます。
自分でも、日頃からウォーキングやストレッチ、自律訓練法や呼吸法など、体調改善に向けてできる限りのことはしてきてます。
犬のシェルターでのボランティア活動にも参加させてもらっているのですが、私にとって、犬たちと触れ合うことは、薬治療よりも効果がありました。

時には薬に頼らないとならないこともあると思います。
しかし、副作用によって、更に不安が募ってしまったり、体調がすぐれなくなってしまい、それによってますます症状を悪くしてしまう。
薬を飲むことで、このまま一生のみ続けないとならないのか、という悩みも出てきてしまう。
私自身は、このような不安や悩みを抱え続けて生きていけるとは思えなかったため、医者と相談して、断薬へ導いてもらいました。
断薬してから、約10ヶ月が経とうとしています。
まだ治療中ではありますが、薬以外で学んだ治療法や生活の仕方で、徐々に前向きに動けるようになってきました。
薬だけが治療の全てではないことを、薬治療から学んだと思ってます。

[参考記事]
「抗うつ薬の副作用により人間関係に支障が出て休職へ」

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