この記事は30代の男性に書いていただきました。
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20歳で「関節リウマチ」の診断を受け、手指の腫れや、全身の様々な関節の腫れと痛みという症状に悩まされました(参考記事「[痛風と間違いやすい病気] 関節リウマチ」)。しかしその時は幸い、関節の変形が進むことはなく、いつのまにか病院にも行かなくなっていました。
当時は今の代表的な抗リウマチ薬である「リウマトレックス」「メトトレキサート」といった薬ではなく、別の薬を処方されていて、副作用が出ることもありませんでした。
それから10年以上たったある日、ふたたび全身の関節が痛み出し、シャワーで腕を上げたり、寝返りすら困難(逆を向くのに1~2分かかる)という状態にまでなり、我慢できず病院に駆け込みました。
そこで医師に、手首の骨は溶けてくっついた状態になり、両足の指のうち3本ずつは、軟骨が溶けて脱臼状態にあると言われました。「放っておかなければよかった…!」と心底思いました。
「メトトレキサート」で初めて副作用が
その時に処方されたのが抗リウマチ薬の「メトトレキサート」です。週に3粒の服用から始め、効き方を見て4粒、5粒、と徐々に増やしていく形でした。
5粒になって2か月ほど経ったある日、太ももや腹部に赤い内出血のようなツブツブが一面に広がっていることに気づきました。痒みはなく、肌がただ熱を持っているという感じでした。「なんだろう?」と思っているうちに、今度は唇の腫れと口内炎が出るようになりましたが、「胃腸が疲れているのかも」とやり過ごしていました。
しかし1週間ほど経っても、肌の内出血も引かず、口内炎も頻繁にできるようになり、ついには唇も真っ赤になって腫れあがりました。ここで「これは薬の副作用かも!」とようやく気付いたのです。
病院の予約は1ヶ月後でした。混んだ病院だし、予約を取り直すのは面倒、しかし、副作用はそこそこツライ。なのでとりあえず自分でできることをやってみようと思い、ネットで調べてみると、やはりメトトレキサートやリウマトレックスの副作用として口内炎や発疹などが挙げられていました。
私の場合は、特に唇がひどく、食べ物だけでなくリップクリーム(メンソールでなくとも)も染みるような状態で、真っ赤なため夏場なのにマスク必須でした。
「葉酸」を摂取してみると…
調べていると、メトトレキサート/リウマトレックスの副作用には、「葉酸」が良い、ということが分かりました。メトトレキサートは体内の「葉酸」働きを抑える働きがあり、「葉酸」抑えることにより、リウマチの進行を食い止めるという薬なのです。なので、この薬を飲むと体内の葉酸が減り、今度は葉酸の欠乏によって別の副作用が起きてしまうということでした。
「とりあえず葉酸を摂ろう!」と思い、モロヘイヤやブロッコリーなど葉酸が多く含まれる食材を食事に取り入れ、葉酸のサプリも飲みました。その結果は…次に病院に行くまでに、多少良くなっていた、という程度でした。ですが、確かに多少は治まったのです。その後、病院に行き、メトトレキサートの副作用を抑える薬である「フォリアミン」の量を増やすことにより、内出血も口内炎も唇も見事に治りました。
副作用が出たら早めに相談を
「フォリアミン」は葉酸を補う薬で、ほとんどの場合、メトトレキサートなどと一緒に患者さんに処方されています。私もそうでした。ただ抗リウマチ薬との量のバランスが崩れると、副作用が現れてしまうのです。
私はメトトレキサート3粒フォリアミン1粒から始め、メトトレキサート7粒フォリアミン4粒で現在は落ち着いています。私は自覚症状はありませんが肝臓にもメトトレキサートによる副作用が出たため、「フォリアミン4粒」と多めな処方のようです
また、医師によるとメトトレキサートの副作用で肺や血液に重大な異常が出る場合もあるそうです。自分で補うには限界がありますので、抗リウマチ薬の副作用かな?と思ったら、なるべく早くお医者さんに相談することをお勧めします。
ちなみに、私は10年以上の間、リウマチの痛みを騙しだまししながら病院に行かず、結果、「再発→悪化」となりました。皆様も、どうぞお気を付けくださいませ。
[参考記事]
「インフルエンザ治療薬リレンザの副作用で呼吸困難に」
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