この記事は30代の男性に書いていただいています。
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私がラタノプロスト点眼薬を使用するようになったのは緑内障という治らない目の病気にかかってしまったからです。緑内障といえば、年寄りがなる病気のように思われますが、私の場合30代という若さで症状が出てしまいました。
緑内障の治療は治すというよりは、これ以上悪化しないために進行を抑えるというものになるので、これからの人生をこの薬とうまく付き合いながら生活していかなければならなくなりました。
緑内障と診断されラタノプロスト点眼薬処方してもらうまでの経緯は、目の違和感から始まりました。ある日、寝起きにイスに座って本を読んでいると、どうも文字がぼやけると思い、試しに左目だけで見てみたところ、視野の一部がぽっかりと穴が開いたように文字が消えてしまっていました。
その時には寝起きだから目がぼやけているのかな程度にしか思いませんでしたが、その状態はその後もずっと続きました。
街の眼科に行き、検査をしてもらったところ、「網膜はく離の恐れがあるから大学病院で見てもらって下さい。」と言われ、紹介状を書いてもらいました。
大学病院では視野検査や造影剤を注射しての眼球の撮影、MR検査など様々な検査を受けました。私がまだ若いということもあり、緑内障となかなか結論付けることが出来なかったようです。しかし結果として、緑内障との診断を受けました。
まずは点眼により眼圧を下げる治療が始まりました。ラタノプロスト点眼薬を処方され、一日1回片目に点眼するのを毎日続けていくことになりました。
点眼薬による副作用1
事前に点眼による副作用に関してはお医者さんからも知らされていましたが、実際に点眼が始まりますと、やはり体に不調が出てきました。まず、顕著に現れたのが気管支喘息症状の悪化です。元から喘息を患っていましたが、年に何回か軽い発作が出る程度でそこまで酷いものではありませんでした。
しかし、点眼を続けてからは夜中に喘息で目が覚めてしまうことが頻繁に起こるようになりました。最初は副作用とは気がつかず、季節の変わり目だからかなと思っていましたが、それにしては頻度が多かったのです。生活で変わったことと言えばラタノプロストの点眼を始めたことだけでしたので、点眼による副作用と考えて間違いがないのではと思いました。
ただ、頻度は多いものの、喘息の症状が重くなっている感じは今のところありませんので、喘息の症状に対してステロイドの入ったアドエアでの治療法を一度止めて、非ステロイド性の吸入を随時対応することで回数の多い発作に対応しています。
点眼薬による副作用2
さらに、点眼を続けていますと、目の周りにも変化が出てきました。まず、目の周りの色が黒くくすんできました。目の周りに薬が付着するとそのような症状が出るとの説明を受けていましたので、毎日夜お風呂に入る前の時間を目薬の時間として、点眼を行った後にお風呂に入り、顔を洗うことで、なるべく肌への付着を抑えていました。
しかし、点眼を続けて2ヶ月ぐらいで肌に変化が出てきてしまいました。薬の効果を判断するために検診に行った際に、お医者さんからも目の周りの色が黒く出てきてしまっていますね、と指摘されてしまいました。
また、まつ毛に関しても生える量が増えて、濃くなってきました。女性ではまつ育のために、ラタノプロスト点眼薬を使うこともある、と聞いていましたが、本当にまつ毛が濃くなってきました。
緑内障の症状が出ているのが左目だけなので、左目だけの点眼を行っていますが、片目だけ目の周りに変化が出て、顔に違和感がある状態となってしまいました。お医者さんからは左目だけ気になるようでしたら、両目に点眼してもいいですよと言われましたが、長く続けていくものですので、両目の点眼にはなかなか踏み切れません。
現在の上記のような症状が続いていますが、薬を止めてしまうと失明のリスクがあるため、点眼は続けていくしかありません。経過を見ながらこれからこの副作用と付き合って行こうと思います。
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