1997年にレーシック手術を日本で初めて行なった北里大学病院の清水公也教授は2008年にレーシック手術から撤退しています。
撤退した理由を2010年に北京で行われたアジア太平洋眼科学会議(APAO)で発表しています。
〇レーシックを行なった患者22人(44の目)を追跡調査したところ、6年後に元の視力を保っていた人は53%、8年後では39%。
逆に言うと6年後では47%、8年後では61%の人が元の視力に戻るということです。
〇レーシックを行なった患者28人(47の目)を追跡調査したところ、コンストラクト感度が低下していることが分かった
これらの理由でレーシック業界から撤回しましたと言っています。
〇その他の理由として清水教授は雑誌で「目の痛みやドライアイなどの合併症を発症する患者が多いから」と答えています。
マジシャンのマギー審司さんのように数年どころが1年も持たずに再手術している例もあります(参考「レーシックを失敗した有名人、芸能人」)。
数年でまた元の視力に戻るとしたら、リスクを冒してまでやる意味はあるでしょうか。
私はリスクとメリットのバランスが取れていないと思います。
成功したら期間限定の視力ゲット
失敗したら目に唐辛子や割れたレンズを入れられているような痛み
「成功したら期間限定の視力ゲット」に追加して「1億円貰える」くらいのメリットがないと釣りあいません(笑)
北里大学病院はこのような問題点を2008年時点で分かっていたので、この時に厚生労働省に強く訴えて欲しかったです。
そうすれば、もっと被害者が少なくなったのにと思うと残念でなりません。
北里大学病院の清水教授はレーシックを撤退した後、懲りずにICL手術を行なっています。
ICL手術とは目を3ミリ切って、そこから虹彩と水晶体の間に折りたたんだレンズを入れる手術です。
両目で60万円くらいするようですので、受けている人は少ないと思います。
そのせいか、まだ国民生活センターにも情報は一切ありません。
しかし、ここまでしてメガネやコンタクトを止めたいですかって言いたい。
いかに安全なレンズだと謳っていても人体にとってはしょせん異物です。
70才くらいになるとほとんどの人が白内障になるので、目の中にレンズを入れるのはその時のお楽しみで取っておいた方がいいですよ(笑)
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