以前、「レーシックが失敗して自殺って本当にあるんだね」の中でレーシックの失敗によって自殺をした男性について書きましたが、今回はアメリカ食品医薬品局に報告されている事例を紹介します。
アメリカ食品医薬品局は薬、化粧品、医療機器などに関する許可や監視を行なっている行政機関です。
ホームページには「有害事象」を報告できるシステムがあり、例えば化粧品に関する害やレーシックに関する被害などを一般の人でも見ることが出来るようになっています。
日本の場合にはこのような事例があると隠してしまうか、誤魔化すかで対応しますが、アメリカの場合には企業にとって悪い情報でも公開してくれるところがいいですよね。
この有害事象の中の「レーシック」の報告を見ると自殺した人(の家族)や自殺願望がある人からの訴えが多数あり、やはり日本だけではなく、アメリカでもレーシックの被害は深刻です。
ではレーシックに関する有害事象を2つ紹介します。
[事例1]
この報告は自殺をした男性の親が2016年1月14日に報告したものです。
「Event Type」が「Death」になっていることから分かるように、この男性は亡くなっています(下の画像参照)。
自殺をした彼は大学で石油工学を学んでいました。彼は10代の頃にはうつ病を持っていましたが、最近では安定していました。
そして、2010年にレーシック手術を受けましたが、2015年になって視力が落ちたため、この年に視力矯正手術であるPRKを受けました。
その結果、永続的な眼痛、ドライアイ、視力の低下が起き、学校で勉強することが出来なくなりました。それだけではなく、これらの症状のために仕事を失い、経済的な困難に陥りました。彼は精神的にダメージを受け、遺書を書いて自殺をしました。
[事例2]
2014年8月10日に報告(性別不明)。
この人は2014年6月にレーシック手術を受けましたが、夜間のスターバーストや眩しさに苦しんでいます。これから一生、友達と夜出かけることも出来ないし、もし出かけようとするなら激しい頭痛が襲います。
医師はこのような症状が出る可能性があることを一切説明してくれませんでした。それ故、今では何度も自殺を考えています。抗うつ剤なくして生きていけないでしょう。
まだまだ、事例はたくさんありますが、これくらいにしておきます。
永続的な眼痛にスターバースト。
確かにこれは自殺の理由にはなりますよね。
私のような健康な人が言っても説得力がないですが、レーシック難民のブログを読んでいると感情が伝わってきます。
私は「かえでの日記」というレーシック難民(20代女性)の方のブログを読んでいるのですが、スターバーストについて分かりやすく説明していました。
「光が花火のように地面に落ちていく」
こういう表現は実際になってみないと分かりませんよね。
さらに、かえでさんは「目に唐辛子をグリグリと入れられているような痛みが24時間ある」と言っていますので、どれだけ苦しいのか想像すら出来ません。
こんなリスクを背負う覚悟があるのであればレーシックを受ければいいと思いますが、「メガネをかけなくていいので楽」「メガネはカッコ悪い」という軽い理由でレーシックを受けていいのかをじっくり考えるべきでしょうね。
受けるかどうかの判断基準は「眼科医の9割がレーシックを受けたら私も受ける」でいいと思いますよ(笑)
メガネをかけて「レーシックは安全」って言っても説得力がないですから。
もし、執刀医がメガネをかけていたら速攻で逃げてくださいね(笑)
レーシックを受けてから、夜間の光が滲むようになりました
イラストは、夜に赤い信号を見た時を再現しました
光が花火のように広がって見えて、地面についていました。「かえでの日記」より引用
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