皆さんも経験があると思いますが、クリーニングに出した服って臭いですよね。
あの匂いの正体はパークロロエチレンという有機溶剤です(ドライクリーニングで使われている)。
パークロロエチレンはラットを使った研究で発癌性が確認されており、国際がん研究機関の分類ではGroup2Aに属しています。
Group2Aとは「おそらく発癌性がある」という意味で、発癌性レベルは上から2番目です。
船瀬俊介さんの本によるとアメリカではドライクリーニングに出した服に残留しているパークロロエチレンのせいで毎年300人が癌で死んでいるそうです。
グループ1:発がん性がある
グループ2A:恐らく発がん性がある
グループ2B:発がん性の恐れがある
グループ3:発がん性を分類できない
グループ4:恐らく発がん性はない
ウィキペディアより引用
ですので、ドライクリーニングに出した服を着ていると癌になる可能性が高まります。
パークロロエチレンの危険性は癌だけではありません。
軽い症状では頭痛、吐き気、眠気。
重い症状では肝臓障害、腎臓障害、言語障害、歩行困難。
重い症状は仕事場でパークロロエチレンを使っている場合など高濃度の環境に曝される場合に限りますが、それでも十分に警戒すべきです。
多くのハロゲン系炭化水素と同じく中枢神経を麻痺させ、(特に密閉された換気の悪い場所で)蒸気を吸い込むと、めまい、頭痛、眠気、錯乱、吐き気、言語障害、歩行困難、意識不明などの症状におちいることがあり、時には死亡する。
高濃度にさらされる職場で、繰り返し、あるいは広範囲にわたって肌に触れさせると、脂肪が洗い流されてしまうことによって皮膚が激しい炎症を起こす場合がある。動物実験により、人間が普通さらされるよりも高い濃度下におかれた場合、肝臓や腎臓に損傷を受ける可能性があることが示されている。
また非常に高濃度のテトラクロロエチレンはラットやマウスの胎児に対し有毒である。
胎児である間に高濃度のテトラクロロエチレンを吸入したラットの子供は行動に変化が起こることが観察されている。
ウィキペディアより引用
サラリーマンの人でワイシャツを毎回クリーニングに出している人がいますが、これでは毎日パークロロエチレンを吸っていることになり、本当に危険です。
家で洗える衣類は自分で洗いましょう。
[後記1]
ドライクリーニングは油汚れ(油性)にしか効果がなく、水溶性の汗などの汚れは落ちません。
試しに何回もドライクリーニングに出した服を水に漬けてみてください。
水が茶色くなるはずですよ。
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